“デング熱”海外感染者が過去最多に…旅行前に知っておきたい症状と予防対策

Doctors Me

「Doctors Me(ドクターズミー)」コラム画像
「Doctors Me(ドクターズミー)」コラム画像

2017年1月10日(火)国立感染症研究所への取材にて、 デング熱に海外で感染した平成28年の患者報告数が330人に上り、過去最多となったことが判明しました。( 参考

特に、東南アジアなど観光で人気の地域での感染が目立っているので、海外旅行の予定がある方は注意が必要です。

今回はデング熱について、症状や感染経路、感染しないための予防方法などを医師に解説していただきました。 デング熱とは
熱帯や亜熱帯でみられる蚊によって媒介される感染症で、感染すると発熱や筋肉の痛み、頭痛や皮膚の発疹などの症状が出ることが知られています。

デング熱の感染経路と潜伏期間

感染経路
主なものはネッタイシマカと呼ばれる種類の蚊が、感染した人の血液を吸血し、デング熱のウイルスを蚊の体内で増殖させて、同じ蚊がほかの人を吸血することで感染します。

一部ヒトスジシマカと呼ばれる蚊もデング熱を媒介することがあり、こちらは日本にも生息しています。

潜伏期間
2日間~14日間ほどといわれています。 デング熱の症状
突然高熱が出て、二峰性の熱が2~7日間持続することが多く、同時に、頭や目の部分の痛み、顔が赤くなるといった症状が出現することがあります。

また骨や関節の痛み、筋肉痛や全身のだるさが現れ、発症してから3~4日で発疹が体幹を中心として発生し、全身に広がっていく特徴があります。

症状自体は一週間程度で軽快することが多いですが、経過中に重篤化し死に至ることもあります。

デング熱の治療
検査
問診や視診などのほかに血液検査を行います。

末梢血における白血球や血小板の減少などがみられ、診断のためにはデング熱の病原性遺伝子および抗体の検出をします。

使用される薬
特別な治療薬はなく、発熱に対し熱さましを使ったり、痛みに対して痛み止めを使うといった治療になります。

ただ、ライ症候群の予防のために、アスピリンは避けられます。

治療期間
症状消失まで一週間程度になることが多いと考えられます。 デング熱に関するQ&A
Q1:日本で感染しますか?
本州から南にはヒトスジシマカが生息しているので、感染の可能性はゼロとは言えません。

例えば、海外で感染してきた人の血液をヒトスジシマカが吸血し、ほかの人を吸血するようなケースです。

Q2:ヒトからヒトへの感染はありますか?
ありません。

Q3:デング熱は重症化しますか?
非常にまれですが、出血傾向が出たりショック症状を起こして重症化することがあります。

Q4:デング熱の感染に注意したいタイプとは?
海外、特に熱帯亜熱帯の流行地に行かれる予定のある方は、蚊に刺されないように十分な注意が必要です。

Q5:予防接種はありますか?
国内で使用できるものはないとされています。 デング熱の予防法 長袖、長ズボンを着用する

蚊に刺されないように皮膚を覆うことが大切です。

草藪などに近づかない

日中にネッタイシマカは活動し、木陰や草藪などにいることが多いと考えられています。

虫よけスプレーや蚊取り線香などの使用

蚊を寄せ付けないようにするので効果があるとされています。

最後に医師から一言
日本国内での感染は非常に確率が低いと考えられますが、台湾など観光に行く方の多い近隣の国にも流行がみられます。

特に暖かい国に行くときは注意しましょう。

(監修:Doctors Me 医師)
「“デング熱”海外感染者が過去最多に…旅行前に知っておきたい症状と予防対策」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る