味覚が変化する5つのケースとは?医師が解説する味覚の不思議について

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私たちの感覚機能のうちのひとつに味を感じる「味覚」があります。

なぜ、同じ食べ物や飲み物でも人によって味の感じ方が変わるのでしょうか?

今回は味覚の不思議と味覚異常で疑われる疾患などについて、医師に解説していただきました。 味覚の種類について味覚は、以下の5種類に分類されます。

甘味
砂糖やはちみつなどに代表される甘い味です。

酸味
酢やレモン汁などの酸っぱい味です。

苦味
お薬の多くや、コーヒー、チョコレートなどは苦みを感じます。

塩味
塩、しょうゆなどのしょっぱい味を指します。

うま味
いわゆるだしの味や、うま味調味料の味などがこれに該当します。 味覚は何歳で決まる?
味覚に関しては、まだ完全に解明されてはいない部分もあると思いますが、舌において味覚を感じる「味蕾」と呼ばれる部分は胎児期に形成され、味を感じるようになるのではないかと考えられています。

また、赤ちゃんは甘みには生後間もなくから反応しますが、塩味に関しては3歳くらいまでに発達するといったように、味の種類によっても異なるようですね。 味覚が変化する5つのケース 年齢
年齢を経るごとに、味蕾の数は減っていくことから、一般にだんだん味覚は鈍くなっていくと考えられます。

ただ、経験や過去の記憶などによって豊かになる部分もあると思いますので、一概に加齢によって一方通行で味覚が低下する、ということは言えないと思います。

温度
温めるか、冷やすかによって大きく味が変化する食べ物って多いですよね。コーヒーや、デザート、料理なども見た目はあまり変わらなくても食べごろの温度があります。

有名なところでは人間の味覚は、ものを冷やすと塩味を強く感じ、甘みを弱く感じるという性質があります。

例えば、冷えた煮物を塩辛く感じたり、アイスクリームが溶けるとべっとり甘く感じられることが挙げられます。

空腹
空腹時には、食べ物のにおいなどに敏感になることは経験のある方が多いと思います。

味覚に関しても、空腹時は研ぎ澄まされることが多いと言われています。

ストレス
ストレスを強く感じると、味覚が鈍くなったり変化したりすることがあります。

うつ病で食べ物が苦く感じる、といったことが起こるのはこの為ですね。

妊娠中
出産経験のある女性の方は、妊娠中に味覚が変化するのを経験されたことが多いと思います。

ホルモンバランスの変化によって起こるのではないかと言われていますが、はっきりしない部分も多いです。 味覚に異常を感じた時の要因・疾患 亜鉛不足
亜鉛が足りなくなると、味蕾の新陳代謝が低下し、味覚が分かりにくくなると考えられます。

服用中のお薬の副作用
アレルギーのお薬や、抗生剤などによって味覚が一時的に変化することがあります。

口の乾き
唾液の分泌量が著しく減少すると、味覚を感じにくくなることがあります。シェーグレン症候群などの病気が隠れていることもありますね。 最後に医師から一言味覚には、良い悪いがあるわけではありませんが、食べ慣れたものを基本的においしいと思う方が多いと思います。
お子さんの食事においては、特に味が濃くなりすぎないよう、配慮してあげたいですね。

(監修:Doctors Me 医師)
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