“歯ぎしり”には種類があった!4つの原因から分かるあなたの歯ぎしり対策
寝ている間の
歯ぎしりを、家族や友人から指摘されたことはありますか?
ほとんどが無意識の内にしている歯ぎしりなので、自分ではなかなか気づきにくいものですが、症状があるならば早めに治療したいですよね。
今回は歯ぎしりの種類、原因、歯科での治療方法や予防対策などを歯科医の彦坂先生に解説していただきました。
歯ぎしりの種類

歯ぎしりは筋肉の硬直やストレス、過度の疲労などにより、無意識のうちに起こり、特に男女差はありません。
大きく分けて以下の3つの種類があり、それらを合わせて歯ぎしり(ブラキシズム)と呼びます。
上下の歯を強く噛み合わせて左右に動かし「ギリギリ」「キリキリ」と音がする歯ぎしりです。
一般的に多くの人がイメージする歯ぎしりはこれにあたります。
クレンチング
奥歯を強く噛み締めるもので、ギリギリとした音がでない為、気づきにくい歯ぎしりです。
顎や歯への負担が1番大きいです。
タッピング
上下の歯を小刻みにカチカチ噛み合わせるタイプの歯ぎしりです。
歯や顎への負担は1番軽いと言われています。
一般的に歯ぎしりはギリギリとした音が出るものと思われていますが、実はクレンチングの様に音が出ない歯ぎしりが歯には1番負担が大きいのです。
歯ぎしりの原因 ストレス

歯ぎしりの二大原因はストレスと噛み合わせの悪さです。
ストレスを溜め込んでいたり、ストレス発散がうまく出来ていない、過度の精神的疲労などにより歯ぎしりは出現します。
噛み合わせが悪い

噛み合わせが悪いと一部の歯だけに多大な力がかかり、歯ぎしりの原因となります。
睡眠の質の低下や疲れ

下の顎の周りには、下顎を動かすために数種類の筋肉がついていますが、顎周りの筋肉が硬直した状態が続くと噛み締めや歯ぎしりの原因になります。
疲れが取れない状態もよくありませんので、睡眠の見直しが必要な場合もあります。
枕の高さが合っていない

高すぎる枕を使っていると寝ている間、上の歯と下の歯が噛み合ってしまっている状態になってしまいます。
歯ぎしりの治療 マウスピース

歯ぎしりにより、歯が削れてしまうのを防ぐためにマウスピースを作り寝るときに使用するものです。
マウスピースをする事で歯のすり減りを抑えることが出来ますし、歯への直接的な負担を減らします。
また、マウスピースをする事で顎の関節が1番リラックス出来る位置に保たれる為(下顎安静位と言います)、効果的だと言えます。
レーザー

レーザーを下顎の周りの筋肉に当てることで筋肉をほぐし、中から温めることができます。
顎関節症の治療にも用いられますし、近年レーザー治療は進化し、使用は多岐に渡ります。
噛み合わせを治す

矯正治療や、奥歯の補綴治療などで、噛み合わせを適切なものにします。
また、下顎を動かした時に、過度に力がかかっている歯がないかも確認します。 歯ぎしりセルフチェック

□朝起きて顎周りが重い感じがする
□右や左、片方ばかりで食事をしている
□鏡で歯を見ると奥歯がすり減っている
□集中しているとつい食いしばっている
□顎がカクカクなっている
歯ぎしりの予防対策 日中:上の歯と下の歯を離す意識をする

日中、集中する事が多い場合、つい食いしばっている時間が長くなりがちなので、気付いたら上の歯と下の歯を離すように意識する事が大切です。
人は上の歯と下の歯が1ミリ離れている状態で顎周りが1番安静でリラックスする位置と言われていますので、時々口を大きく開けて顎周りの筋肉を伸ばすのもいいでしょう。
気がついたらぼーっとして顎周りを休ませるだけでもかなり効果的です。
就寝時:イメージトレーニング

寝る前に、リラックスする事と上の歯と下の歯を噛み合わせない事をイメージし、自分に暗示をかけます。
そして、何よりストレスを溜め込まないよう心掛けましょう。 最後に彦坂先生から一言

現代はストレス社会で、人間関係、仕事、家庭、子育て、介護等で様々なストレスを無意識のうちに抱え込み、自身でも気づかぬうちに歯ぎしりとして出てきてしまう場合があります。
自分へのリラックス出来る時間を作り、ストレス発散を行う事が大切ですので、無理せずに休養をとりましょう。
(監修:歯科医師 彦坂 実な美)