【プロ野球】イチロー部屋、ダル部屋、マー君部屋に続くのは? プロ野球“本当の出世部屋”はどこだ!? (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

【ロッテ】
 期待のドラフト1位・佐々木千隼(桜美林大)が入寮したのは、ロッテ浦和寮の「204号室」。この部屋は2014年の新人王で昨年の最優秀防御率投手、石川歩が新人時代に使った部屋だ。出世部屋であるといっても差し支えないが、“絶景エース”石川歩が使ったことから、「出世部屋」ではなく「絶景部屋」の異名が生まれている。

 ちなみに、石川のあとに204号室を使ったのは、中村奨吾(2015年)と関谷亮太(2016年)。ともに1軍で主力級として活躍はしているが、「出世」とまでは言いにくい。この点も「絶景部屋」のほうが浸透した要因かもしれない。

 むしろロッテ浦和寮で出世部屋とされているのは「304号室」。過去に今江敏晃(年晶/現楽天)や成瀬善久(現ヤクルト)、唐川侑己らが入団時に過ごし、昨年は平沢大河が入寮した。今後、平沢の活躍いかんによって、出世部屋としての格がさらに上がるはずだ。

【西武】
 ドラフト1位・今井達也(作新学院高)が入寮したのは、松坂大輔(現ソフトバンク)、涌井秀章(現ロッテ)、菊池雄星、高橋光成ら、歴代の「高卒ドラ1」が過ごした出世部屋。今回の報道では部屋番号は報じられていないが、若獅子寮の「13・14号室」であるはずだ。

 この部屋は古くは清原和博(元巨人ほか)、松井稼頭央(現楽天)らも使った2部屋をぶち抜く13畳の広いスペース。歴代の顔ぶれを見れば、出世部屋であることに文句のつけようがない。

 ただ、若獅子寮は1981年の竣工で築36年の平屋建て。老朽化が激しく、選手会からは建て替えの要望も出ているという。急転直下、建て替えが決まれば、今井が最後の「13・14号室の住人」となるかもしれない。今のうちにその運気をしっかりと味方につけ、ぜひとも活躍してもらいたい。

【楽天】
 楽天のドラフト1位・藤平尚真(横浜高)が入寮したのが、“マー君部屋”と呼ばれる泉犬鷲寮の「10号室」だ。メジャーリーガー・田中将大(現ヤンキース)ひとりの存在だけで出世部屋認定してしまってもいい気はするが、田中の後に10号室に入った森雄大はプロ生活4年間で2勝。昨シーズンは胸郭出口圧迫症を発症し、1軍では1試合も登板できなかった。藤平が活躍できるかどうかで、出世部屋としての真価が問われるはずだ。

 球団の歴史が浅いため事例が少ないのだが、10号室以上に出世部屋として注目されているのが「2号室」だ。則本昂大と松井裕樹、ふたりの侍ジャパン選手を輩出している。また、かつて嶋基宏が使用し、昨年、オコエ瑠偉が入寮した「12号室」も将来的には出世部屋と呼ばれるようになるかもしれない。

 プロ野球・2軍選手寮の「伝説の出世部屋」といえば、毎年のルーキーが入寮時に素振りパフォーマンスをするジャイアンツ寮の“松井秀喜部屋”こと「201号室」。間もなく移転となるオリックス・青濤館の“イチロー部屋”こと「406号室」が有名だ。

 だが、近年もっとも「出世部屋」としての実績を残しているのが、日本ハム・勇翔寮の「404号室」。ダルビッシュ有(現レンジャーズ)が2005年の入団時から3年間使用し、その後、ダルビッシュの荷物置き場に。その後、この部屋を引き継いだのが大谷翔平なのだ。一体、どんな運気が流れているのか? 一度、風水チェックなどしてみる価値もあるのではないだろうか。

文=オグマナオト

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