つんくさん“食道発声法”で声取り戻す 気になる訓練方法を医師が解説
2017年1月18日(水)に発売された新潮45・2月号にて、
喉頭がんで声帯摘出したつんくさんが食道発声法で声を取り戻していたことが明らかとなりました。(
参考)
声帯を失った人が発声する方法の1つとしてあげられる食道発声法とは、どのような仕組みで声を出すのでしょうか。
今回は食道発声法の概要、訓練方法、気になる疑問点などを医師に解説していただきました。
食道発声法とは

がんなどによって喉頭の摘出手術を行い、声帯を用いた発声ができなくなった場合の代替の発声法の一つで、空気を一度吸い込み、腹圧で押し出すことによって食道の粘膜を震わせて発声を行うものです。
食道発声法の訓練方法

食道発声を行うには、鼻や口から食道に空気を取り込んで、その空気を食道入り口のひだの部分を振動させることによって声門代わりに用い、声を出すトレーニングを行います。
簡単に言うと、人為的にげっぷを繰り返すようなイメージです。
空気をうまく取り込み、人と会話を成立させる音、声として成立させるまでには、かなりの訓練が必要ですが、コツがつかめれば器具などを使わずに上手に声を取り戻すことができます。
食道発声法の難しい点

人為的なげっぷの要領で持続的に空気を食道内に取り込むことが必要になります。
また、食道の空気の容量はそれほど多くないので、発声ができるだけ自然になるように、継続してこの作業を行わなくてはならないのは大変な点です。
食道発声法で声をうまく出すコツ

食道の入り口の部分を上手に声門として利用するためには、空気の流れが大切になるので、鼻や口から通常の呼吸とは別に、空気を上手に体内に取り込む技術が大切と考えられます。
気になる食道発声法Q&A

食道発声法の難点として、それほどの大声は出ない、といった点があります。
Q2:発声しづらい音などありますか?
長く伸ばす音などが出しにくい、といった意見もあります。
Q3:日常会話ができるようになるまでの期間はどれくらいですか?
一般的には簡単な会話ができるまでに、個人差はありますが3カ月から半年程度のトレーニングを要する、といわれているようです。
Q4:歌を歌えるようになりますか?
食道発声法に熟練した方の場合は、歌を歌うことも可能であると考えられます。
最後に医師から一言

喉頭を摘出しても、自分の身体に備わっている器官を用いて再び会話ができるようになるのは、本当に素晴らしいことですね。
(監修:Doctors Me 医師)