Kickstarterで大金調達の次世代雨傘『Air Umbrella』 その後どうなった? (2/2ページ)
「きっと」という単語には、壮大な夢がある。「明日はいい日になるだろう」という甘い匂いが、「きっと」には含まれている。
しかし現実問題、「きっと」と「多分」に大差はない。不確定要素がそこにある、ということだ。極端に言えば、クラウドファンディングとは世界各地の「きっと」と主要先進国の通貨を交換している事業なのだ。
それが悪い、というわけではない。だがやはり、絶対に現実になり得ない「きっと」も多く混ざっていることは確かだ。
「未来の雨傘」の完成を信じて米ドルを投じたユーザーたちは、出荷を1年以上も待った。その末に拾った単語が「refund」だった。出資金はユーザーに返すから、PayPalのアカウントを教えてくれと発案者。記事にはとても書けないほどの罵声が上がったのは当然である。
■ 花の開発、涙の量産
出資者すべてにリファンドされたのか否かは、じつはまだ定かではない。Kickstarter内のキャンペーンページのコメント欄には、今年に入っても「金返せ」と書かれている。これを信じれば、まだ全額返金されていないということなのか。
いずれにせよ言えるのは、優秀なエンジニアやデザイナーが必ずしも製品を完成させられるわけではないということだ。
製品の設計は、じつに夢溢れる楽しい作業である。しかしプロトタイプの製造から実証試験、工場での量産となると地味で苦しい道のりが待っている。「花の開発、涙の量産」と表現すべきだろうか。
だが、そうしたことが常識として浸透しない限り、第二のAir Umbrellaは必ず現れるはずだ。
【参考・動画】
※Air umbrella-Kickstarter