春風亭昇太が「テレビ界を制圧する日」 (3/4ページ)
表面上はフワッとして見えますが、本番前は格闘家の顔になっている。ボクシングが好きなんですが、高座直前の楽屋は、リングに上がる前のボクサーの目。それだけ、真剣に向き合っているということでしょう」(制作関係者)
それが『直虎』での“恐怖演技”につながっている。「あの白塗りの恐ろしさは、昇太師匠の真の姿かもしれません。“笑わない奴は容赦しない”みたいな(笑)。今後は役者の仕事もますます増えると思います。メガネを取ると、顔、怖いですからね。起用したNHKの慧眼です」(月刊誌記者)
2005年の宮藤官九郎脚本のドラマ『タイガー&ドラゴン』(TBS系)や、14年の吉永小百合が主演&プロデュースした映画『ふしぎな岬の物語』にも出演し、俳優経験も豊富だが、さらにコワモテという新たな引き出しが増し、オファーも急増するに違いない。
前出の渡邊氏は言う。「昨年は『報道ステーション』(テレビ朝日系)から解放された古舘伊知郎がテレビ界の帝王として君臨するかと思われましたが、11月からフジテレビ系で始まった『フルタチさん』は視聴率5%台と大爆死。その名も『Mr.サンデー』(フジ系)の司会者として天下獲りを狙った宮根誠司も、大阪から放送の『ミヤネ屋』に縛られ、足踏み状態。存在感がグングン増している昇太が、今後、テレビ界のキーマンとなることは間違いないでしょう」
ちなみに、本業の落語界での立場も揺るがない。「昇太は誰もが認める新作落語の旗手。落語家としての評価は『笑点』メンバー随一で、落語会を開けば、全国どこでもチケットは即完売。落語ブームといわれて久しい現在でも、そんな噺家は何人もいません。落語界は嫉妬の世界で、目立ちすぎるといい評判が立ちませんが、昇太は『笑点』のレギュラーになってから、むしろギャラがうんと安い寄席に多く出るようになり、司会者になっても、その姿勢は変わらない。だからこそ上にかわいがられ、下にも慕われるんです」(落語関係者)
さらに昇太は、東京落語界の二大勢力の一つ、落語芸術協会でも責任ある立場にある。「04年から歌丸が会長を務めていますが、この正月にも軽い肺炎で入院するなど、年齢と健康面を考えると勇退は既定路線。現・副会長の三遊亭小遊三が新会長に就任することになるでしょう。