金正恩氏の「ゴメンなさい」で反省大会の嵐 (2/2ページ)

デイリーNKジャパン

人民の幸せのためにできることはすべてなさったというのに、それでも足りないと自らを責められる敬愛する元帥様は人民の真の偉大なオボイ(父母)でいらっしゃいます」と改めて正恩氏を賞賛した。

茂山鉱山連合企業所の功勲鉱夫のチ・チョルリョンさん(68歳)は、「一言一言に人民愛が脈打つ新年の辞を聞いて感激を禁じ得ない。おいぼれて掘削機は持てなくなったが、敬愛する元帥様の領導を奉じることの先頭に立つ」と誓いの言葉を述べた。

幹部は反省の弁を述べているが、庶民らは自己批判するというよりも、真摯な金正恩氏を称えるという内容だ。そもそも正恩氏が自己批判したからといって、庶民らがそれに乗じて表だって責め立てることなどできるはずもない。その反面、裏では正恩氏に対する酷い悪口も囁かれている。昨年8月、「大同江(テドンガン)ブタ工場(養豚場)」を現地指導した正恩氏に対して、庶民らは喜々としてあれこれと揶揄したという。

対外的には衝撃をもって受け止められた金正恩氏の自己批判だが、庶民らは「いまさら余計なことを言いやがって」ぐらいの冷めた受け止め方をしているのかもしれない。

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