今や絶滅?松方弘樹さん死去で消えゆく昭和の”豪快役者” (2/2ページ)
■昭和の豪快な男たちは今……
昨今の俳優には見られないほど豪快な男たちが、キラ星のごとくひしめいていた昭和の芸能界。しかし石原裕次郎、高倉健、菅原文太、勝新太郎、若山富三郎、山城新伍ら多くの星たちがすでに消えていった。松方さんの親しかった仲間内では北大路欣也(73)が元気で働いているものの、
「松方くんはとっても人柄がよく(略)いっぱい友達がいた。酒癖と女癖が悪いところが欠点(だが)あとは最高じゃないでしょうか……」
と悼んだ千葉真一(78)は、借金未払いで訴訟を起こされるなど、近年はたび重なる金銭トラブルが報じられている。54歳年下の女子大生愛人が発覚した時は、「さすが千葉ちゃん!」と思わせたのだが……。
松方さんと年齢の近い渡瀬恒彦(72)も、胆嚢癌の闘病中。昨年末は当たり役の『(西村京太郎サスペンス)十津川警部シリーズ』(TBS系)を降板した。
そして松方さんが「兄ぃ」と慕い続け、もっとも親交が深い梅宮辰夫(78)は昨年、十二指腸癌であることを発表。十二指腸と胆嚢を摘出する大手術を受けていた。
その多くが亡くなり、生きていても借金や病気に苦しむ昭和の豪傑たち。やはり彼らのような自由奔放で破天荒な生き方は、最後にイソップ童話のキリギリスのように萎れるのが宿命なのか──?
「私が本気で愛し、2人の子供どもを授かり、20年以上も共に歩んでまいりました方です。今は、安らかにおやすみくださいますよう、心よりお祈り申し上げます」(仁科亜希子)
「格好良く生きた人だと思います。皆さんに愛されて幸せな人生だったと思います。私は感謝しています」(千葉マリア)
別れた妻や愛人に感謝され、結婚もせずに25年共に過ごしてくれたパートナー(山本万里子)に看取られた松方さん。「そんなことないよ。楽しい人生だったよ~」と笑っている気がする。
(注1) 時代劇やヤクザ映画…『柳生一族の陰謀』『仁義無き戦い』など。
(注2) 釣り人…自己最高記録は361キロの本マグロ。
(注3) 30歳下の女優…知り合った当時は京都の高級クラブホステス。
著者プロフィール

コンテンツプロデューサー
田中ねぃ
東京都出身。早大卒後、新潮社入社。『週刊新潮』『FOCUS』を経て、現在『コミック&プロデュース事業部』部長。本業以外にプロレス、アニメ、アイドル、特撮、TV、映画などサブカルチャーに造詣が深い。Daily News Onlineではニュースとカルチャーを絡めたコラムを連載中。愛称は田中‟ダスティ”ねぃ