北の秘密警察もビビる「抜き打ち監査」 (2/2ページ)
ところが、金元弘氏の威光を笠に着て両江道に乗り込んできた保衛省は、脱北者や密輸業者を次々と逮捕し、激しい拷問を行い、全財産を奪うなど、悪行の限りを尽くした。
保衛省系の企業が、他の機関が握っていた利権を強奪した事例も報告されており、幹部も庶民も、保衛省の利権強奪に激しく反発していた。
一方で、別の見方もある。
慈江道(チャガンド)の情報筋は、「金正恩氏が、金元弘氏を貶めるためのネタを探すために検閲を行わせた」という見方に否定的な見解を示した。金正恩氏なら、わざわざそんなことをしなくても、鶴の一声で済むはずだというのだ。
「このような抜き打ち検閲は、金日成時代から繰り返されてきた手法だ。勢力を過度に大きくしようとしたり、驕り高ぶったりしたら、だれでも抜き打ち検閲を受けるものなのだ」(情報筋)