自分の人生は「恥」か「学び」か? ハリウッド流「魅力的な女性の作り方」 (2/3ページ)

——それを演技に応用したのは?
アートとは「希望を与えるもの」だと私は思っています。
演技だけでなく、小説も絵画も、芸術全てが。アーティストが感じたトラウマ、そしてそれを克服する熱量を芸術を通して受け手と共有することで、共感を生み「私も克服できるかも」と希望を与えることができる。
アーティストの仕事は人を、世界を変えることができるんです。
——芸術の世界と現実の世界では違うのでは?
逆境に立った時、自分の境遇によって自分自身を壊してしまう人もいます。
同じ経験、同じ情報を得ているのに成功者とは別の方向へ進んでしまう人。
常に自己憐憫し、自分を憐れみ、一緒にいるだけでこちらが落ち込んでしまうような人。そんな人とはタダでも一緒にいたくないでしょう? ましてやお金を払ってまで。
負の感情は演技であっても出てしまいます。そんな俳優をプロデューサーや監督が選ぶはずはありません。
日本のことはまだそんなに知らないけれど、日本人は感情を表に出さない、むしろ表現することは恥だと思っているように感じます。感情を共有しない。だからといって感情がないわけではない。押さえ込んでいるんです。社会に抑え込まれていると言ってもいいかも。でも、押さえ込んでいると中で腐ってきてしまいます。俳優はそれを抑え込まず、演技を通じて解放しないと。
観客が同調して「私にもできるかも」と思うことによって、希望が生まれるんです。
今や教会へ行く人より、テレビや映画を見る人のほうがずっと数が多いですよね。だからアーティストは人々に希望を与える義務があるんです。ある感情はあなた一人が感じているものではなく、他の人も同様に感じているんだよとね。