男がとろけた「芸能界・魔性の女」を徹底追跡!(2)「鰐淵晴子・悪魔が来りて笛を吹く(1979年)」 (2/2ページ)
世の中には男と女しかいないのですし、男性にはない「魔性」という特権を女は持つことができる。ああいうミステリアスな部分を演じられて、私は幸せでしたよ。
秋子は事件が解決して、2階の窓から「いつか、こんな日が来るのを望んでいた」と言い残し、深い闇の底へ飛び降ります。秋子は常に、もともと自分は最初から存在していないのではないかという思いがあった。それが、あの落ちてゆくシーンに集約されたのだと思います。
私はその少し前に、ドラマ版の「八つ墓村」(78年、TBS系)で、事件の鍵を握る森美也子を演じました。金田一シリーズのファンの方には、森美也子も椿秋子もモンスター級に恐ろしいヒロインのようですが、そこに「美しくなければならない」という意識で演じられたのは、女優冥利に尽きました。