追悼・松方弘樹「修羅の74年」烈しすぎる秘話!(3)後半生を愛する女に捧げた (2/2ページ)
「それでも松方さんは『大丈夫、大丈夫、仕事はいっぱいあるから』と平然としていた。ただ、どこへ営業をかけても『いずれ、また機会がある時に』と体よく断られましたねえ」(前出・A氏)
松方はVシネの出演などで糊口をしのいでいたが、かつて1本あたり500万円は下らなかったギャラが、2本で500万、さらには「100万も出たらいいほう」と変化する。
「それでも松方さんは、パチンコや企業のパーティなどの営業をせっせとこなした。口ぐせのように山本さんを引き合いに出して『ウチのヤツのために働いている』と笑っていました」(前出・A氏)
入籍こそしなかったが、後半生のすべてを愛する女に、そして映画の主役という本来の夢に捧げた。昭和がますます遠くなる名優の最期であった。合掌──。