少女漫画は恋愛ものだけじゃない!? 男子学生が読んでも楽しめる少女漫画5選【学生記者】

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こんにちは、早稲田大学3年の谷村行海です。

このところ書店の漫画コーナーにはたくさんの本が並び、漫画の形態も多様化してきました。少年漫画コーナーで女性の姿を見かけることも珍しくありませんね。では、その逆はどうでしょうか。漫画の形態が多用化していても、男性が女性向けの漫画を読む機会はまだ少ないことでしょう。でも、少女漫画にも男性が読んでおもしろい作品はたくさんあります。そこで、今回は少女漫画のさまざまな面に目を向け、男性が読むのにおすすめな少女漫画を紹介していこうと思います。

〇『雨無村役場産業課兼観光係』(あめなしむらやくば さんぎょうか けん かんこうがかり)<出版社:小学館/作者:岩本ナオ>

□あらすじ

主人公・春野 銀一郎(はるの ぎんいちろう)<以下、銀一郎>は東京の大学を卒業後、地元の雨無村の役場に就職しますが、雨無村は過疎化が進行しており、村にいる若者は銀一郎の他に春野 澄緒(はるの すみお。以下、澄緒と表記)と谷 恵(たに めぐみ。以下、恵と表記)の2人だけ。そんな状況下で銀一郎が新人役員として村おこしに奮闘する様子と3人の恋愛模様が同時に進行していきます。

□作品のポイント

あらすじからもわかるように、この作品では労働に焦点があてられています。銀一郎の他にも澄緒はコンビニで、恵は給食センターで働いており、過疎化した村での労働の苦労が伺える作品です。また、恋愛模様についてもこの3人で繰り広げられますが、女性の恵を銀一郎と澄緒の2人で取り合うかたちではなく、銀一郎は恵を、恵は澄緒を、澄緒は銀一郎を、といった具合になかなか複雑な三角関係になっていて、こちらも必見です。

〇『町でうわさの天狗の子』<出版社:小学館/作者:岩本ナオ>

□あらすじ

この作品の主人公・刑部 秋姫(おさかべ あきひめ。以下、秋姫と表記)は人間の母と天狗の父との間に生まれた子ども。そして、秋姫が想いを寄せる男性は天狗を目指して修行をしており、現代とは舞台設定が大きく異なっていることがわかります。他の登場人物も主人公が天狗の子どもであることを認知しており、人間と天狗との間の葛藤で揺れる主人公の様子が独自の世界観を形成している作品です。

□作品のポイント

先ほどの漫画と同じ作者の作品で、こちらも舞台設定に独自の目線が入っています。少女漫画雑誌を見てみるとわかるように、ほとんどの少女漫画は現代の等身大の女性の恋愛模様が描かれています。作中に散りばめられた天狗ならではのシュールなギャグシーンも必見です。

〇『スイッチガール!!』<出版社:集英社/作者:あいだ夏波>

□あらすじ

主人公・田宮 仁香(たみや にか)はスクールカーストの頂点に君臨する女子高生ですが、それはあくまでも学校での話。家に帰った瞬間にまるでおばちゃんのような女子高生に変貌し、だらだらとした生活を送ります。外と内でのオンオフの切り替えから、彼女は「スイッチガール」と自らを名付けます。

□作品のポイント

この作品は男性の持つ女性に対する偏見をいい意味で打ち壊してくれます。女性の外と内との姿が同じだと偏見を持っている男性も多いのではないでしょうか。その偏見を打ちこわし、現実を見せてくれる意味でもこの作品は男性に読んでほしい作品の1つです。西内まりや主演でドラマ化されているので、そちらを観てもいいかもしれません。

〇『海月姫』(くらげひめ)<出版社:講談社/作者:東村アキコ>

□あらすじ

『海月姫』ではいわゆるオタク趣味を持った複数の女性が共同生活を営んでおり、その共同生活が土地開発により脅かされる様子や、その危機をひょんなきっかけからファッションブランドを立ち上げて回避しようとするなど、まるでコントのようなドタバタが展開されていきます。

それぞれのキャラクターも立っていて、くらげオタクの主人公・月海(つきみ)の他、三国志や鉄道などの多様な趣味を持つオタク女性がストーリーを盛り上げていきます。

□作品のポイント

能年玲奈(映画制作時の芸名。現在は「のん」)主演で映画化されたり、アニメ化もされたりしているのでそちらもおすすめ。作者の東村アキコは純粋な恋愛だけを描く少女漫画ではなく、コメディタッチの作風が特徴的です。現在日本テレビで放送中の『東京タラレバ娘』も東村アキコ原作ですがその作風が如実に表れています。

〇『ぼくらの17-ON!』(出版社:双葉社/作者:アキヤマ香)


□あらすじ

主人公・久保田 莉央(くぼた りお。以下、莉央と表記)は俳句素人の男子高校生で、たまたま錦織 彩(にしきおり あや。以下、彩と表記)のパスケースを拾い、彼女に一目惚れ。彩に近づくため、彼女が熱中している俳句の世界に自ら乗り込むという物語です。

□作品のポイント

『ちはやふる』(講談社/末次由紀)の競技かるたのようにマイノリティな部活に焦点をあて、青春の様子を描く作品の1つにこの作品は分類されます。この作品の場合はタイトルの『17-ON』の部分に暗示されているように取り上げられているのは俳句で、8月に松山で開催される俳句甲子園を目指す高校生の様子が瑞々しく描かれています。

俳句をやったことがない人も莉央目線で作品と俳句を楽しむことができ、巻が進むにつれてしだいに上手くなっていく俳句の様子も体感できる作りになっています。そのため、俳句初心者の方にはまるで俳句の指南書のような役目も担ってくれる作品です。

■ まとめ

このように、少女漫画といってもさまざまな視点から内容に入り込むものが多く、なかには恋愛以外の要素を大切にしている作品も数多く見ることができます。男性向け漫画にも確かに恋愛要素を持つものもありますが、少女漫画はそれとはまた違ったおもしろみを持っています。これを機に少女漫画にも目を通してみてはどうでしょうか。

文・谷村行海

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