身体にダメージを残さない飲酒とビタミンB1補給(1) (2/2ページ)
不足すると、糖質の多くが疲労物質の乳酸になる上、神経が正しく機能せずに、イライラしたり、筋肉痛、肩こり、腰痛を起こす人もいるという。
こんな一例を紹介しよう。会社員の足立篤さん(50)は、4月の歓送迎会で痛飲して以降、身体がだるくて仕方がなかった。しっかり寝ているのに身体に力が入らず、食欲もない。イライラが続き、心なしか手足にむくみもあった。
ただ、膵臓病特有の症状である背中や腰に張りはなかった。それでも不審に思い自宅近くのクリニックへ行くと、「栄養が不足気味で特にビタミンB1が欠乏している」と医者に診断されたという。
東京都多摩医療総合センター総合内科外来担当医は言う。
「このように、ビタミンB1の欠乏を見過ごしたり進めてしまうと、神経障害や脚気にもなりやすく、意識障害や眼球運動障害を起こし、最悪の場合、死亡する場合もあるのです。ほとんど何も食べずに大量のお酒を飲み続けたり、極端に偏った食事をしていなければ、最悪のケースが起こることはありませんが、人間にとってビタミンB1は、それだけ重要な栄養素だということです」