金正恩氏も焦る北朝鮮マンション「大量死傷」事故の実態 (2/2ページ)

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最終的には、建設責任者で日本の警察庁長官に当たる崔富一(チェ・ブイル)人民保安部長(当時)が、「すべての責任は自分にある」と住民を前にして謝罪する異例の事態となった。

一方、今回の黎明通りの事故は、マンションの38階の現場でコンクリート打設中に、その重さに耐えかねてスラブが傾いたことで起きたもので、多くの負傷者が発生。亡くなったのは女性突撃隊員1人だったと後に判明した。

両江道(リャンガンド)の別の情報筋は、崔氏が現場を訪問し、突撃隊員を激励したのは、事故で現場の労働者が萎縮することを懸念してのものとの見方を示した。

正恩氏は先月、黎明通りの建設現場を訪れ、「黎明通りの建設を太陽節(4月15日の故金日成主席の生誕記念日)まで無条件完工しよう」と述べたが、今回の事故で労働者が萎縮し、予定までに工事が終わらないことを懸念したというのだ。

しかし、「中身はともかく、とりあえず速くできればいい」という「速度戦」の悪弊がなくならない限り、工事の質は上がらず死傷事故も頻発し、生産性の向上を妨げ続けるだろう。

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