「ブラック企業はなくならない。でも…」 学生の直球の質問に名経営者たちが語ったこと (2/2ページ)

新刊JP

こうした学生たちと経営者の率直なやりとりは、学生だけでなく、経営者やリーダーと呼ばれる人たちにとっても得難い知識になるだろう。経営者や管理者として自分が何をなすべきか、会社やチームが問題にどう立ち向かうべきか、ということに悩んでいる人は注目したいところである。

■経営者に必要な「新しい視座」が得られる講義でもある

また、本書はただの講義録では終わっていない。
各講義の後には、長期投資家である奥野氏による「解説」が加えられている。この「解説」は、現在、経営者の立場にある人にとって、ビジネスを発展させるヒントとなるだろう。

「解説」では、経営者たちが行った講義の中からキーワードを拾い上げ、各企業の最新の取り組みや戦略の効果や重要性が語られている。

たとえば、積水ハウスの代表取締役会長兼CEO、和田勇氏の講義からは「CSV戦略」を取り上げている。
「CSV戦略」とは、ハーバードビジネススクールのマイケル・ポーター教授が提唱した概念で、社会課題の解決と企業の競争力向上・企業価値向上を同時に実現する、という考え方だ。

奥野氏は、「CSV」は、これまでも提唱されてきた「CSR」(環境や社会に対する配慮を大切にする企業の社会的責任)とは異なると述べ、その有用性を説いている。

こうした新しい視座は、経営を担う人にとって重要だ。本書は、これから社会に出る学生と経営者、両方にとっての道標になるだろう。

(新刊JP編集部/大村 佑介)

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