「北の3代目の血なまぐさい蛮行」金正男氏殺害で東南アジアが激怒 (2/2ページ)

デイリーNKジャパン

東南アジアとこのような関係を築いたのは、正恩氏の祖父・金日成主席である。中ソ対立など、大国間の綱引きに翻弄され、非同盟諸国運動の中で地位を占めることに活路を求めた金日成氏は、東南アジアの指導者たちとの友好を重視した。

そのために必要とあらば、ベトナム戦争に空軍を派兵し、世界最強の米軍と死闘を繰り広げることも厭わなかった。

そのようにして築かれた友好関係は、正恩氏が祖父と父から受け継いだ、数少ない貴重な遺産と言えるはずだ。正恩氏はもしかしたら、核兵器さえあれば、このような遺産さえ必要ないと勘違いしているのではないか。

正男氏殺害事件の真相はいまだ解明されてはいないが、カン・チョル大使の言動ひとつとっても、東南アジアとの友好を傷つけるには十分な要素と言える。

今後、捜査がどのように進展するかは予断を許さないが、結果次第では北朝鮮がASEAN各国から厳しく指弾され、いずれ謝罪に追い込まれる可能性もあると筆者は予想する。

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