秋津壽男“どっち?”の健康学「薬を飲む時に水は本当に必要なのか?水なしで食道に引っ掛かると危険性大」 (2/2ページ)
唾を飲むたびにだんだん落ちていきますが、この際も水で押し込むようにしてください。
また、薬の粒が大きいほど食道にひっつきやすくもなりますが、胃に負担がかかるため周囲をコーティングしている薬が食道に引っ掛かると、コーティングが取れてキツイ薬が一気に食道に当たります。つまり、大きさよりも薬の種類によるわけです。
こうした症状を起こさぬために、OD錠という、口の中で溶けて唾で薄めて飲む薬が開発されています。唾液で溶ける「水のいらない薬」です。
薬を飲む際、水でなくお茶でもいいか、と聞かれますが、飲める液体ならば何でもいいというのが正直なところです。あまり勧めませんが、ビールで飲んでも差し支えはありません。水がなくビールがある、という場合、そのまま飲み込むよりはビールで飲んだほうがいい、ということです。
ただし、鉄分を含んだ薬はお茶と相性が悪いものもあり、睡眠薬はアルコールと一緒に飲むと効果が出すぎたりします。睡眠薬でドローンとなる効果と酒でハイになる効果が生じると命の危険すらあります。
このように、成分によってはドリンクとの相性もありますが、普通の薬なら、お茶やコーヒーで飲んでも変わらないので、細かく気にしなくて大丈夫です。
■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。