悪魔と取引をしたと言われている13人

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悪魔と取引をしたと言われている13人
悪魔と取引をしたと言われている13人

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 悪魔との取引や契約が意味するものはただ1つ、悪魔が契約相手の魂を所有するということだ。ファウストの伝説は悪魔との取引がもたらす苦難を示す格好の事例で数々の作品の題材になっている。最近のおすすめはヤマザキコレ先生のマンガ、フラウ・ファウストだ。

 他にもキリスト教圏の言い伝えには、悪魔と契約を結んだ魔女や、サタンに誓約する人物などが登場する。その見返りは、若さ、権力、富、知識など様々である。

 悪魔との契約にまつわる言い伝えは、古代の聖職者にまで遡ることができる。いずれも、サタンと盟約を結んだおかげで死や悲劇に見舞われるという、それを戒めるような内容だ。聖テオフィルスは聖母マリアの名の下悔い改め、断食をすることで許しを請うたが、闇の存在から解放されることはなかった。

 ここでは、その抜きんでた才能ゆえ、あるいは恨み、好奇心など様々な理由から、悪魔と取引をしたと思われていた13人を紹介しよう。

・13. ニコロ・パガニーニ


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 イタリアのヴァイオリニスト・ギタリスト・作曲家であり、ヴァイオリン奏法の近代的な技術を確立する上で足跡を残した人物。父親は貿易商の仕事に失敗して、マンドリンの演奏で糧を得ていた。

 パガニーニは5歳のときに父のマンドリンを弾き始め、たちまち才能を発揮。何人もの高名なヴァイオリニストの下で学ぶが、すぐに追い越し、次の師を探すということを繰り返した。その技巧は悪魔的とも言われ、1秒間で12音符を弾くことができたという逸話や、ステージで激しく体を揺らしながら弾いたという逸話が伝わっている。

 あまりの才能ゆえに悪魔と取引をしたという噂が広まり、梅毒・結核・水銀中毒といった様々な病苦に見舞われも、それが悪魔との契約故だと周りの人に思われていた。それでも57歳まで生き、最後は内出血で死んだ。・12. アントン・ラヴェイ


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 悪魔教会の開祖。その教義において、サタンは存在しないとされているが、信者にはサタンの如く生きよと説く。

 彼らが解釈するサタンはディオニソスのような感じで、抑制を取り払い、幻想に耽ることを宗とする。サタンが実在すれば、彼のお気に入りとなったことだろう。

 1966年4月30日、サンフランシスコで古代の処刑人の習わしに従い剃髪を行い、悪魔教会の設立を宣言。剃髪については賭けに負けたことが原因という説もある。ちなみに自称司祭長は洗礼式を受けていたが、1997年10月29日にサタンの名の下に埋葬された。・11. アダナのテオフィルス


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 言い伝えでは、アダナのテオフィルスは全会一致で司祭に選任されるが、謙虚さからこれを辞した。しかし代わりに司祭となった者は不当にテオフィルスから助祭長の座を奪い、彼に後悔と復讐の念を芽生えさせるに至った。

 テオフィルスは黒魔術師の手を借り、キリストと聖母マリアを捨て、サタンと血の契約を結ぶ。こうして司祭の座を自らのものにした。

 後に悔い改めた彼は計70日間の断食を行い、姿を現した聖母マリアから許しを得ることができた。しかしサタンはそうやすやすと彼を手放しはしなかった。

 許しを得てからわずか3日後、テオフィルスが目を覚ますと、胸の上に自らのサイン入りの契約書が置かれているのを見つけた。死の直前、彼は司祭に悪魔との契約を告白し、解放されることを望んだという。・10 ジル・ド・レ


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 フランス元帥であり、かのジャンヌ・ダルクと戦った救国の英雄である。父方の祖父によって育てられ、やがてブルターニュ公に気に入られ、宮廷入りを果たす。

 ジャンヌ・ダルクと協力し、戦争の終結に貢献した救国の英雄と呼ばれるが、パリ包囲戦を最後に彼女と別れてからは生活が荒み、錬金術に耽溺するようになる。

 錬金術や悪魔召喚術を知る者を探すために使者を出すほどだったド・レは、魔術の文献を参考にバロンという悪魔の召喚を試みる。契約の代償として財産を支払うつもりでいたが、どうしても召喚を成功させたかった彼は、子供の体の一部まで供物として捧げることにした。そう、ド・レは本物の悪魔、稀代の連続殺人鬼であったのだ。・9. ヨハン・ファウスト


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 17世紀ドイツの占星術師・錬金術師。ゲーテの『ファウスト』のモデルとなった人物でもある。彼の生涯を描いた戯曲によって、どこまでが現実で、どこまでが創作なのか区別がつきにくくなっている。

 知られているのは、1506年のゲルンハウゼンに奇術師や占星術師として登場したということだ。以降30年間に渡り、医師・錬金術師・神学博士・魔術師・占星術師としてドイツ南部に名を残している。

 やがて教会は悪魔の力を借りているとファウストを非難し、彼のことをペテン師呼ばわりするようになった。結局、ファウストは錬金術の実験中に爆発事故を起こして死んだ。遺体はバラバラだったという。これを耳にして、多くの人々は悪魔が代償を受け取りにやってきたのだと噂した。・8. ハインリヒ・コルネリウス・アグリッパ


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 1468年、ケルンの裕福な家に生まれる。1499年から1502年にかけてケルン大学で学び、世界最初のフェミニストとの評価もある。

 若い頃はスペインで傭兵をしており、1509年から学者としてのキャリアを積み始める。アグリッパは悪魔に魂を売り渡したとの言い伝えがある。

 彼が悪魔を召喚したという噂が広まったのは死後のことだが、余りに広まったために、『Raising the Devil: A Legend of Cornelius(悪魔の飼育:コルネリウスの伝説)』という詩まで作られたほどだ。魔法やオカルトについての最も包括的かつ有名な本の著者である。最も有名な逸話は、死の床についていたとき、飼っていた黒犬を放したというものだ。・7. ジミー・ペイジ


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 ロックの巨人レッド・ツェッペリンのギタリスト兼リーダーであったミュージシャン。60年代半ばにセッションミュージシャンとして活動を開始し、1968年にレッド・ツェッペリンを結成する。史上最高のギタリストの1人として数え上げられる。

 ツェッペリンのリードボーカル、ロバート・プラントには悪魔を崇拝していたという噂があるが、その発端となったのはペイジが著名な黒魔術師アリスター・クロウリーに傾倒していたことである。

 彼らには成功と引き換えに悪魔と契約を結んだという噂もある。ペイジが悪魔崇拝者であるという証拠はないが、クロウリーの説く「汝が欲するところを行え」を信条としていると言われている。・6. ジュゼッペ・タルティーニ


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 バロック音楽の作曲家・ヴァイオリニストは、ヴェネツィア共和国ピラーノに生まれた。両親は彼をフランシスコ会修道士にするべく、音楽の訓練を施した。成長し結婚したタルティーニだが、不運にも彼女は有力な貴族の寵愛を受けており、町から追放されることになる。

 その後、修道会に入り、ヴァイオリンの演奏を始めた。言い伝えによると、タルティーニはフランチェスコ・マリア・ヴェラチーニのヴァイオリン演奏を聴いてから、逃げるように部屋に閉じこもり練習を続けたという。

 再び姿を現した彼の腕前は別人のようだった。1721年、パドヴァのイル・サント礼拝堂付きの指揮者に任命される。さらに1726年にヴァイオリン教室を開き、ヨーロッパ各国から若い才能が集まった。ある日、夢の中に悪魔が現れ、どうなるものかとタルティーニはヴァイオリンを彼に与えてみたという。この夢にインスピレーションを受けて作曲されたのが『悪魔のトリル』である。・5. ローマ教皇シルウェステル2世


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 数学者・天文学者としても傑出していたローマ教皇シルウェステル2世は、アラブやギリシャ・ローマの算術・数学・天文学を承認した。ギリシャ・ローマ時代以来失われていたそろばんやアーミラリ天球儀を再現した人物でもある。

 スペインである男から呪文の本を盗み出した伝えられており、後世には魔術師教皇とも呼ばれるようになった。メリディアナという女の悪魔と契約を結んだという話や、悪魔とサイコロゲームで勝利して教皇の座を手に入れたといった話が残されている。

 ある逸話によると、彼はメリディアナからエルサレムでミサを行えば死ぬだろうと教えられ、ローマのサンタ・クローチェ・イン・ジェルサレンメ聖堂(エルサレムの十字架の意)でミサを行うことにした。だが、その甲斐なく、それから間もなく亡くなってしまう。最後の望みは体をバラバラにして街中に撒いてもらうことだったという。・4. クリストフ・ヘイズマン


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 画家であるが、むしろ悪魔的な神経症の持ち主であり、20世紀初頭に心理学や精神医学の題材として研究されたことで有名な人物。彼は両親を亡くして困窮したことから悪魔と取引をすることにした。

 彼によると、1668年、悪魔に2枚の契約書を差し出したという。1つはインクで、1つは血液で書かれたものだった。内容は9年間自由に生きた後、悪魔に魂を差し出すというものだった。期限が迫ると、ヘイズマンはマリアツェルへ巡礼に赴き、そこで血の契約書が彼に返された。

 1678年、悪魔憑きがまだ続いていたため、再び悪魔祓いに挑み、インクの契約書を取り戻す。この事例に大いに関心を引かれた1人がフロイトである。・3. アントワーヌ・ローズ


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 1477年、サヴォワの魔女と呼ばれたアントワーヌ・ローズは拷問を受け、悪魔と密会をしていると自白した。彼女によると、悪魔の名はロビネといい、低いしゃがれ声の持ち主だという。

 彼女がロビネの足にキスをして神に背くと、彼から50センチほどの棒と軟膏を渡された。ローズは棒に軟膏を塗り、それに跨ると「悪魔の名の下に命ず、行け」と告げた。この話が箒に乗って空を飛ぶ魔女の原型だと考えられている。一説によると、軟膏は幻覚作用のあるハーブを混ぜたもので、そのせいで飛んでいるような感覚を味わえたのだという。・2. ロバート・ジョンソン


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 当時のブルースやその後のロックに多大な影響を与えた伝説的ブルース歌手。その楽曲の多くで、地獄の番犬、悪魔、交差点といったものに触れている。これは彼にまつわるクロスロード伝説を想起させる。

 言い伝えによると、ジョンソンはミシシッピの農園で働いていた子供時代にブルースミュージシャンになることを夢見た。そんな彼に何者かが、ギターを持って十字路に行けば、悪魔に魂を売り渡す引き換えにテクニックを身につけられる、と教える。

 この伝説は語り継がれ、歴史家の中には、ジョンソンが実際に夜更けに墓場で練習をしていたと主張する者もいる。だが悪魔との契約ゆえではなく、墓場が静かだったからとも考えられる。・1. オリバー・クロムウェル


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 イングランドの政治家・軍人であり、イングランド共和国の初代護国卿となった人物。政治家時代の彼は、権力闘争にしか関心がない怪物だとみなされていた。

 死後、1660年に王政復古が行われると、彼の墓は暴かれ、遺体を絞首刑に処して斬首までされた後、さらに晒し首にまでされている。このことは彼に対する人々の思いを表しているだろう。クロムウェルが悪魔と取引をしたという噂は、彼の革命によって追いやられていた国王が復権する最中に広まった。

 イギリスにおいては、最も歴史的評価の分かれる人物であり、大量虐殺者や独裁者といった評価もあるが、英国史上最大の偉人と評する声もある。


via:15 Cursed Souls Who Made Deals With The Devil/ translated hiroching / edited by parumo



 

 このリストには出なかったが、日本のデーモン閣下(デーモン小暮)が悪魔とどんな取引をしたのかはアイドンノウだ。私が言えることはマンガ、フラウ・ファウストは相当面白いということだけだ。


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