安倍首相のメッセージと「こども食堂」を取り巻く国民との温度差 (2/3ページ)
「こども食堂」のコンセプトとは子どもたちにとって、ただ格安で食事を提供してくれる場所ではないよう。一番大切なことは、孤立化が深まるこの日本で、子どもが1人でも安心して立ち寄れる、地域の人たちと繋がる“団らん”の居場所があるということのようだ。
思い返せば昭和の時代、近所の友達の家へ遊びに行くとその家のおばさんがきまって「ちょっと、夕飯食べていきなさい。お母さんに電話しておいてあげるから」と言い、夕食をご馳走になっていたもの。「こども食堂」も、そんな懐かしい日本の温かさが伝わってくるようだ。

「こども食堂」運営者の苦悩
ところが「こども食堂」をこの地域で始めたい!と思っても、地域の方々に、「この地域が貧困の子どもが多いように見られるから」と反対されるケースも少なくない。地域の方々にわかりやすく説明するとともに、コミュニケーションをはかって受け入れてもらえるよう、運営側の絶え間無い努力を要求されているようだ。
また、いざオープンしても貧困の子どもが本当に利用してくれているのか、事実が見えない。格安で食事が食べられるからと、貧困世帯ではない家族が来ている場合が多いように感じる……など、実際に戸惑うことも多くあるとか。
こども食堂を子どもや親、近所のお年寄りやおじさん、おばさん。みんなが気軽に利用できる”憩いの場”としたい反面、本当に必要としている貧困の子どもが来てくれているのか?という不安があるという。このバランスは、非常に難しい。
まだまだ活動実績の浅い「こども食堂」。今後の課題も多くありそうだ。