小林麻央の壮絶闘病で知りたい「乳がん治療最前線」(2)早期発見のための最新検査 (2/2ページ)
また、月経前よりは月経後のほうが、痛みは少ないことも覚えておきたい。
ここまでは現在主流の検査方法を説明してきたが、導入されている医院は少ないものの、さらに精密な結果を得られる最新検査が出てきている。
「『3Dマンモグラフィー』です。これまで2Dだった同検査と比べて、がんの発見精度が2~4割程度高まっています。また、従来のものより痛みが軽減されているのも特徴です」(向井氏)
こちらの検査は2万円程度と割高ではあるものの、今後、広く普及していくことにより、負担額は下がっていくと予測されている。
もう一つ、「PEM検査」も注目を集めている。こちらはFDGという検査薬を注射し、身体を特殊なカメラで撮影することで、従来よりも小さながん細胞の存在や位置、進行具合を確認できるものだ。費用は12~20万円弱程度かかるものの、13年7月より保険適用となり、自己負担額は3万6000円から5万円ほどで済むようになった。検査薬には少量の放射線を出す物質が含まれているため、妊婦や14歳以下の女性は検査対象外となる。
乳がんは早期発見であれば治る病気。しかしステージが進行するにつれて、手術だけでは対処できず、長く苦しい闘病生活を送ることとなってしまう。
冒頭の小林麻央の場合、ステージIVだ。この段階では手術による治療は見込めず、抗がん剤やホルモン剤の投与が主となる。
さらに全身への転移が認められれば、治療の目的は完治ではなく、痛みの緩和を目指す薬物療法へと切り替えられる場合が多くなる。