寂しいと淋しいの違い ~違いから使い分け方まで~ (2/2ページ)

恋学

水という意味を使用した言葉に「淋漓(りんり)」というものがあります。汗や血がしたたり落ちるさまのことだそうです。こういうwebページでも読まない限り、おそらく多くの人は淋漓なんて言葉を知らないままあの世に行ってしまうのでは?

歌の歌詞で「さみしい」と書くときに、比較的よく使われるのも、「淋しい」です。

歌の歌詞って、それこそ山のようにあり、統計をとったわけではありませんが、わりと字面(じづら)まできちんと意識しているであろうと思われる歌詞は、「淋」の漢字を使用していることが多いように見受けられます。

もちろん寂しいと書いてある歌詞もあれば、ひらがなでさみしいと書いてある歌詞もあります。水が流れるような情緒豊かな字面にしたいとか、淋病になってしまうほど下半身がうずいて誰かに恋い焦がれているさまを表現したいとか、いろんな思いがきっと、作詞家にあったのでしょう。

おわりに

「寂」と「淋」、政府が決めた「常用」は「寂」ですが、言葉ってべつに政府が決めたからといって、それを守る必要もないのです。

漢字が持つ本来の意味やニュアンスを理解して、自分が表現したいことが十全に表現される漢字はどちらなのか? を自分で決めて使う、というのが、教養あるオトナの文章作法(漢字作法?)です。おそらく政府に尋ねても同じことを言うと思われます。

Written by ひとみしょう

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