森永卓郎の「経済“千夜一夜”物語」 喫煙規制強化は誰のため (2/2ページ)
私が知る限り、非喫煙者でも、完全な分煙が達成されて、自分に被害が及ばないのであれば、喫煙者がタバコを吸うことは構わないとする人が圧倒的に多い。しかも、厚生労働省の研究班の調査によると、喫煙者の平均寿命は、非喫煙者よりも3.5年短くなっているという。つまり、それだけ年金給付が減っているということだ。おおざっぱに言えば、喫煙者がもらう年金は非喫煙者よりも4分の1少なくなる。だから、非喫煙者にとっても、喫煙者がどんどんタバコを吸ってくれれば、年金保険料の負担が減って、望ましいことのはずなのだ。
それなのに、なぜ厚生労働省は、ここまでひどい喫煙者イジメをするのか。
実は、今回の喫煙規制には、電子タバコが入らない可能性がある。もし電子タバコが規制対象から外れれば、米国が圧倒的シェアを持つ電子タバコに需要が殺到する。それが狙いかもしれない。