【高校野球】甲子園は準々決勝が熱い! ダルビッシュ有対ミラクル済美など、センバツ準々決勝名勝負3選! (2/2ページ)
■【2004年】済美(愛媛)対 東北(宮城)
近年のセンバツ準々決勝で一番熱かった試合。そう言っても過言ではないのが2004年の済美対東北の一戦だ。
東北のマウンドにはエースのダルビッシュ有(レンジャーズ)ではなく、「メガネッシュ」の愛称で高校野球ファンに親しまれた真壁賢守が登った。右肩痛を抱えるダルビッシュは左翼での出場となった。
6対2と東北が4点リードで迎えた9回裏にドラマは訪れた。連打で2点を返されたものの2死までこぎつけた真壁。「あと1人」。誰もがそう思って見つめるなか、済美の甘井謙吾が右前打で出塁。続く小松絋之も左前打で続く。一発が出れば逆転サヨナラ。この場面で打席に入ったのは、ダルビッシュが打力を認めていた高橋勇丞(元阪神)だった。
カウント2ストライク0ボール(当時の表記)からファウルで粘った後の5球目、高橋が放った打球は、左翼を守るダルビッシュの遥か頭上へ。この一打がサヨナラ逆転3点本塁打となり済美が勝利。奇跡的な逆転劇で熱戦の幕は閉じた。
この大会、勢いに乗った済美は初出場初優勝を果たす。その快進撃は「ミラクル済美」と呼ばれた。
済美が準々決勝で見せた逆転劇は9回裏に起こった逆転のなかで、センバツ史上最大級のドラマだった。ちなみに、夏の甲子園では2006年に智辯和歌山(和歌山)が帝京(東東京)を相手に、2016年に東邦(愛知)が八戸学院光星(青森)を相手に、同じく4点差をひっくり返しサヨナラ勝ちを収めている。
文=勝田 聡(かつたさとし)