コンサルタントとはそもそも何? 仕事内容と年収を解説
よく「コンサルタント」という職種を耳にすることがあると思います。コンサルタントと言っても、実際にどんな仕事をしているのかわからないという人もいるかもしれませんね。ひと口にコンサルタントといってもその分野は実にさまざま。経営・投資・ITなど、コンサルタントのいるジャンルは多岐にわたります。今回はコンサルタントとは仕事内容なのか、またその収入についてご紹介します。
■コンサルタントとはそもそもどんな仕事?
そのままの説明で恐縮ですが、コンサルタントとは「ある分野についてのコンサルティングを行うことを商売とする人のこと」です。つまり「相談に乗って、解決策を示すこと」を商売にしているわけです。コンサルティング会社といわれる法人もあって、こちらは普通「コンサルティングファーム」と呼ばれます。
コンサルティング業務が行えるためには、その分野において深い知識と経験を持ち、業務の遂行について的確な助言ができなければなりません。その助言が欲しい人がコンサルタント(あるいはコンサルティングファーム)と契約するわけです。
「○○コンサルタント」という職種は本当にたくさんあります。その中からほんの一部を挙げてみましょう。
経営コンサルタント
投資コンサルタント
ITコンサルタント
建設コンサルタント
環境コンサルタント
医業経営コンサルタント
人事コンサルタント
キャリアコンサルタント
これらは比較的耳にしやすいものですが、他にも「デザインコンサルタント」「きものコンサルタント」「ガーデニングコンサルタント」「計量器コンサルタント」などなど、そのジャンルにアドバイスが行える人材をコンサルタントと呼ぶのであれば、まさにあらゆるジャンルごとにコンサルタントがいると考えられます。
また、公益社団法人などがその分野のコンサルティング業務を行える人材を育成しているといった背景もあります。例えば「医業経営コンサルタント」であれば、『公益社団法人 日本医業経営コンサルタント協会』が認定資格を設けて、人材を育成しているという具合です。また、コンサルティングファームに勤めていなくても、「○○コンサルタント」と名刺に刷れば個人事業主のコンサルタントになれます。
■コンサルティングの具体的な仕事内容
コンサルタント業の中で最も需要が多いのは「経営コンサルタント」ではないでしょうか。筆者は、外資系の経営コンサルティングファームが某企業を立て直すというので、巻き込まれてその過程を見ていたことがあります。実際、どのようなことを行っていたかといいますと、
●経営者からヒアリング
●役員一人一人からヒアリング
●事業部隊を運用しているGMからヒアリング
●GMの下の部長・課長からヒアリング
●会社の経営の計数の取りまとめ
と、まずは会社の経営の各レイヤーのキーマンを一人ずつ呼んでヒアリングを行うことから始めます。この一人ずつというのがミソで、みんなを集めて会議形態で行うと発言を遠慮する人がいたりして、本音を聞けないことがあるためです。
このように徹底したヒアリングを行い、賃借対照表、キャッシュフローのシートなど、お金に関するあらゆる資料と首っ引きに会社の経営状態を判定します。そして、経営を立てて直すためのプランを立案するのです。立てたプランは経営者、また取締役会に提出します。筆者が見たこの例では、あくまでもコンサル業務に留まっていたため、取締役会でプランが可決されて終わりました。また、例えばその企業のメーンバンクが経営を立て直すために行うことも、経営コンサルティングと同様のものになるでしょう。
■コンサルタントの年収は?
上記のように、コンサルタントといってもその専門分野もいろいろですし、コンサルティングファーム勤務の人から個人事業主まで、業務形態もさまざまですから、収入はまさにピンキリです。
例えば、投資コンサルタントとして投資家に助言を行っている人では、その投資家の投資金額に合わせていくばくかをもらったり、また講演会で投資セミナーに登壇しては講演料を稼いだりしています。もちろん自分でも投資を実践していて、その分の収入もあったりするのです。筆者が取材した中では「ピンの投資コンサルタントになると、収入は1,000万円を超えるどころではなくなる」とのこと。上を見ると切りがないそうです。
コンサルタントの仕事内容と年収について解説しました。コンサルタントはその分野、また経験などによって収入が全く変わる職業といえるでしょう。大きな収入を手にするためには、その分野における深い見識がないといけません。また、自分を売り込む営業力と人脈も必要になるとのことです。
(高橋モータース@dcp)