【高校野球】引き分け再試合が続いたセンバツ。投手の肩ヒジをいかに守っていくべきか? (2/2ページ)
■投球制限もグローバルスタンダードに?
野球の国・アメリカでは球児への投球数制限は徹底されている。特に子どもは、関節の軟骨が固くなる前に肩ヒジを酷使することで、スポーツ障害を引き起こすリスクが高いからだ。
また、アメリカでは「投手の肩ヒジは消耗品」という認識が浸透しており、リスク管理が日本より徹底されているのだ。
先日のWBCにおいても、先発投手が投球制限によって降板するシーンを多くの方が目撃したことだろう。こういった投手の「資源」を守ろうとする環境作りはグローバルスタンダードになりつつある。これは、休養日をどれだけ確保すべきかという判断と同様に重要な問題である。
日本ではチームへの貢献度が先立ち、個人に大きな負担をかけてしまう風潮がある。選手が長く野球をプレーし、ファンが観戦を楽しめる文化を守るために、選手の健康を重んじる風潮に目を向けなければならない時代に差し掛かっているのではないか。センバツを見ながらそう思った。
文=元井靖行(もとい・やすゆき)