精神科医が回答! 辛い失恋から立ち直る5ステップ
失恋をすると辛い気持ちになるもの。できることなら、なるべく早く失恋から立ち直りたいですよね。そこで、精神科医のゆうきゆう先生に、失恋から立ち直る方法を教えていただきました。
■なぜ失恋は辛いの?大好きな人に振られてしまったら、この世の終わりかと思うほどショックを受けてしまうはず。そもそも失恋で辛くなってしまうのは、どういう理由からなのでしょうか? また、その辛さの度合いは人によって違う? そしてその辛い期間はどのくらい? ここでは、失恋で辛くなるメカニズムについて、教えていただきました。
◇失恋すると辛くなる理由とは失恋をすると辛くなるのは、「自分ではダメなんだ」「自分は選ばれなかった」という自己否定や自信喪失に繋がる考えが隠されているからです。人によっては相手から拒絶されたと感じるでしょうし、自分を認めてもらえなかった、愛されなかったという思いが自信を失わせます。また、「これ以上相手を思い続けても無駄」「もう好きでいてはいけない」という、相手を好きな気持ちをセーブしたり否定しなくてはいけないことからも、辛い気持ちが生じてくるのです。
さらに、失恋の辛さの多くは自分が振られた/受け入れられなかった場合について語られますが、相手を好きでなくなった側の人も、実は傷ついている場合があります。自分の気持ちの変化、相手に注げる愛情が変わってしまったこと、自分が愛情を注ぐ対象を見失ったことなどにショックを受け、自分の身勝手(心変わりをそう感じる人もいるのです)によって相手を傷つけなくてはいけないということに、辛さや罪悪感、悲しみといった感情を抱くことがあります。
◇失恋の辛さに違いはある?男性と女性では、辛さを感じるタイミングに違いがあるようです。女性は直後~1カ月くらいの間に喪失感や辛い気持ちのピークを迎える方が多いのですが、男性の場合は仕事に打ち込むなど、無意識に感情と向き合うことを拒否していることが多いため、3カ月後や半年後など時間が経過してから不意に感情のピークを迎える方が多いでしょう。
また、年齢を重ねると上手に自分の気持ちと付き合えるようになる人がいる一方で、感情をごまかすことがうまくなり、辛さや悲しみといった気持ちに浸りにくくなってしまう人もいます。これは「生活に支障を出さないように」という気持ちと、自分自身が辛い気持ちと向き合いたくないために起こる対症療法的な変化です。しかし、人によっては「感情の抑圧」にもつながって精神的なダメージを受けてしまうことがあります。ですので、自分の感情との付き合いがうまくなったのか、単に抑圧する癖が付いているのかは見極めたいところですね。
◇ 失恋後の「辛い期間」はいつまで?辛い期間は人によりますが、女性であれば1カ月を過ぎたあたりから少しずつ前向きになれる時間が増え、3カ月くらい過ぎると、あまり過去の恋愛について考えなくなる人も増えてきます。半年、1年と引きずっていても、何年も引きずる人はそう多くありませんし、時間とともに相手を求める気持ちが薄くなり、それとともに辛さも和らいでいくようです。
逆に男性は、失恋した直後よりも1カ月、3カ月、半年と経っていく中で、ふと相手のいない寂しさを感じ、辛くなることがあるようです。自分から別れた恋愛であっても、現状に不満があると「あのときああしていれば」と、過去の恋愛に思いをはせてしまいやすいのは、実は男性に多く見られる傾向です。
■失恋から立ち直る方法は?時間が経てば、ある程度辛い気持ちは薄れるとはいえ、なるべく早く立ち直りたいもの。ここでは、失恋から立ち直るための方法を教えていただきました。
◇失恋から立ち直るための5ステップ失恋から立ち直るためには、以下の5つのステップをひとつずつクリアしていきましょう。
ステップ1:失恋の事実を受け入れる
このステップを踏まなければ、いつまでも希望を捨てられず相手への執着が高まってしまいます。まずは「もうこの恋はダメなんだ」「終わったんだ」ということをしっかり認識しましょう。
ステップ2:つらい気持ちを解放する
思いっきり泣いたり、相手を罵ったり、友達に愚痴ったりしながら今の気持ちを解放しましょう。湧きあがる感情に蓋はできません。相手を好きだった分だけ辛くなるのは仕方のないことですから、その気持ちをどうか我慢してしまわないで。ノートに書き出したり失恋ソングを聞いたり映画を見ながら号泣したっていいのです。誰かに話すときは、アドバイスを求めるのではなく「ただ聞いてくれる人」を選んで。そのほうが気持ちの整理がつきやすく、辛い時期を上手に経過させることができます。自分の気持ちをできるだけ解放してあげましょう。
ステップ3:気持ちを整理し、関係を振り返る
辛さのピークを過ぎても思い出して感傷的になることはあると思いますが、ある程度落ち着いたら2人の関係性について振り返ってみましょう。どこかで気持ちがすれ違ってしまったのか、単に彼にはあなたの魅力が伝わらなかったのかわかりませんが、長く付き合った末の失恋も、何もはじまらずに向かえた失恋もあるでしょう。2人の間に何があったのか、あるいは何もなかったのか、そういった関係性を踏まえて気持ちを整理していきます。
ステップ4:相手とのいい思い出に感謝して手放す
気持ちに整理ができたら、2人のいい思い出にフォーカスしていきます。辛い気持ちが過ぎたら相手を悪者にする必要がなくなるので、「好きになったことを後悔しない」ために、やさしくされたことや相手のくれた愛情に感謝するステップに進みましょう。関係のすべてを「よくなかったもの」にしないことで、次の恋愛にも前向きになれます。思い出の品などがあれば、このころに処分をするのがオススメです。ひとつひとつ振り返って、「さようなら」を告げましょう。
ステップ5:恋愛以外にも目を向ける
立ち直る時期を見誤ると長期的に停滞してしまうため、3カ月くらいを目安に、出会いの場を広げたり自分の打ち込めそうなこと・関心の持てそうなものに積極的に関わっていく機会を持ちましょう。
新しい恋愛に目を向けるのもいいのですが、友達との時間を大切にしたり自分の趣味を充実させることで、恋愛に傾けていた時間や労力を減らすことができ、人生における恋愛の重要度を下げることができます。恋愛の重要度が高ければ高いほどうまくいかないときのダメージは大きくなりますから、この時期にぐっと重要度を下げておけば、次の恋愛を少しライトに考えられるようになるでしょう。
◇失うだけじゃない! 失恋で得られるいい効果とは失恋は失うことばかりではなく、自分の恋愛観に改めて向き合うチャンスとなります。次の恋愛をもっといいものにしていくためにも、失恋を自分の恋愛の癖を見なおす機会にしましょう。相手の気を引くためにわざと嫌みを言ってしまう、思い通りにならないと不満をぶつけてしまう、不満があってもため込んで相手の言いなりになってしまう、先まわりして何でも役に立とうとしてしまうなど、人によって恋愛の癖があります。その癖を知ることは恋愛の進め方やコミュニケーションでつまずきやすいポイントを知ることにもなります。
特に、相手から好かれることに自分の価値を見出していた人は、他者からの評価によって自己評価を大きく損なう可能性があるため、普段から不安定な部分があります。「相手に嫌われないように」と気を使いすぎる傾向があるためですが、恋人に尽くしすぎたり愛されようとがんばりすぎたりするその行動自体が、相手の気持ちを冷めさせてしまう原因にもなりかねません。心当たりのある人は注意しましょう。
また、恋愛の相手以外に自分を支えてくれる人との関係を見直してみると、「いつも愚痴を聞いて自分を励ましてくれていたな」とか「急に誘ってもいつも嫌な顔せず付き合ってくれていたな」とか、自分がいろんな人から大切にされていることにも気づけるかもしれません。もしあなたが辛いときに支えてくれる人がいるなら、その人との関係をもっと大切にするきっかけにもなるでしょう。
■まとめすぐに失恋から立ち直るのは、難しいものです。しかし、立ち直るまでのステップをひとつひとつクリアしていけば、いつの間にか辛い気持ちから解放されるはず。失恋でショックを受けている人は、ぜひゆうきゆう先生のアドバイスを実践してみてくださいね。
(文:ゆうきゆう、マイナビウーマン編集部)
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