【プロ野球】秋吉亮vsバレンティン! デニングが中堅!? ヤクルトファン的WBC名場面はコレ! (2/2ページ)
■もう幻はいらない! 山田の完璧な一発!
2次ラウンドの初戦まで波に乗れず、話題となったのは1次ラウンド・キューバ戦での「幻の本塁打」のみだった山田哲人。「2年連続トリプルスリー男」がこのままで終わるはずがないと思いつつも、どこか不安を拭えなかった。その不安を払拭してくれたのが2次ラウンド・2戦目のキューバ戦だ。
1回裏、先頭打者の山田は幻になりようがない文句なしの先制本塁打を放つ。この試合、筆者は左翼スタンドで観戦していたが、席から10メートルと離れていない位置に着弾し、周囲は大騒ぎとなった。
そして終盤の8回裏には勝負を決める2点本塁打。この本塁打で8対5とキューバに3点差をつけ勝利を手繰り寄せた。この試合も最後まで見届け無事に帰宅できたが、山田が初戦のオランダ戦と同じようにバットで早く帰れるようにしてくれたのだ(と思っている)。
山田はこの一戦で息を吹き返し、続くイスラエル戦でも2安打を放つ活躍。準決勝進出に貢献した。
■中堅・デニングの衝撃
2015年のシーズン途中にBCリーグ・新潟アルビレックスBCからヤクルトにやってきたデニング。大活躍とはいかなかったが、バレンティンが不在の中で一定の活躍を見せ、人気を博していた。
つば九郎のボブルヘッド配布デーでもあった6月のロッテ戦で見せた満塁本塁打は、今も目に焼き付いている。そして左翼に就いていたが、危なっかしい守備だったことも当然覚えていた。
しかし、WBCでは守備に不安のあるデニングがオーストラリア代表の中堅を守っていたのだ。オーストラリア戦では、ヤクルトファンの筆者が通常では立ち入ることのない東京ドームの右翼スタンドで観戦していたが、右前方に見えるデニングの姿に懐かしさを覚えた。
WBCでは打撃が振るわなかったデニングだが、この試合では4回飛んできた打球を無難に処理していた。しかも、そのうち3回の打球はかつての同僚・山田哲人が放ったものだった。
山田の打球をデニングが処理するという光景を3度目の当たりにし、ヤクルトファン的にはこれだけでお腹いっぱい。
次のWBCではどのような楽しみがあるだろうか。2021年が今から楽しみだ。
文=勝田 聡(かつたさとし)