熱き侍たちが躍動!! メジャーリーグ Times 移籍が大きなプラスになる上原と田澤に注目せよ (2/2ページ)

週刊実話

上原はスプリッター(フォークボール)を多投するため、右投手なのに左打者に滅法強い。昨季は右打者に対しては被打率が2割5分3厘でよく打たれていたが、左打者に対しては1割3分9厘と完璧に抑え込んでいた。今季は7回か8回のうち、左打者の多い方に起用されることになるだろう。そのような使い方をされると対戦する打者の6〜7割が左打者になる。それによって防御率は格段によくなり、奪三振率も大幅にアップすることが予想される。
 移籍に伴う二つ目のプラスは、ファウルフライでアウトを取るケースが増えることだ。上原は典型的なフライボールピッチャーで、打球は凡フライになる比率が高い。しかし、昨年まで在籍したレッドソックスの本拠地フェンウェイパークはファウルゾーンが極端に狭く、通常ならファウルフライになる打球がスタンドインするケースが多かった。だが、カブスの本拠地リグレーフィールドは通常の広さのファウルゾーンがあるので、凡フライを打たせる技術の高さが活きてくる。

★田澤純一:マーリンズに来た二つのメリット
 田澤は上原同様、昨年までレッドソックスで投げていたが、酷使されたことで制球が甘くなり、昨年8月にセットアッパーから外された。レ軍は契約更新の意志も見せずオフにFAとなったが、イチローの口添えもあってオフにマーリンズと2年1200万ドルの契約を交わすことに成功した。
 移籍のメリットは二つ。一つは、本拠地球場がまったく違うタイプになることだ。レ軍の本拠地フェンウェイパークは「(1)全体的に狭い」「(2)ファウルゾーンが極端に狭い」「(3)レフトが極端に浅い」という悪条件があり、田澤のようなフライボールピッチャーはかなり不利になる。それに対し、新天地マーリンズパークはメジャーきっての広い球場だ。ファウルゾーンもたっぷりあるので、田澤にとっては願ってもない好条件を備えた球場と言えるだろう。
 もう一つのメリットは、ホームランを量産する打者がひしめくア・リーグ東部地区から、長距離砲が最も少ないナ・リーグ東地区に移ることだ。田澤の泣き所は1発リスクが高いことだ。そのため中軸にホームランバッターが顔を揃えるブルージェイズが天敵で、カモにされ続けた。今回の移籍で天敵から解放されたことは大きな意味を持つわけだ。

スポーツジャーナリスト・友成那智(ともなり・なち)
今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流。アメリカ野球に造詣が深く、現在は大リーグ関連の記事を各媒体に寄稿。日本人大リーガーにも愛読者が多い「メジャーリーグ選手名鑑2017」(廣済堂出版)が発売中。

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