秋津壽男“どっち?”の健康学「フケが出てきた時に洗髪すべきか否か。過剰なシャンプーが皮膚を乾燥させる」 (2/2ページ)
私たちはいわば「不潔恐怖症」にされてしまったのです。
本来は必要な皮脂を、必要以上の洗髪で取り除いたため、フケが出やすくなってしまったわけです。
頭全体をお湯で流し、少量のシャンプーをお湯で泡立て、爪を立てずに揉み洗いするのが正しい頭の洗い方です。爪を立てると頭皮が傷つきフケが多くなりますので、注意してください。
洗髪の回数を減らしてもフケが出るという人は、ポケットにオイル系のヘアリキッドを入れておくといいでしょう。
福山雅治さんやタモリさんは、お風呂に入っても体は必要以上に洗わないそうです。湯船の中で、手で体をゴシゴシする程度だといいますが、体を守ろうとしている脂を取り除くのは、自然に逆らうことなのです。
なお、皮膚病でフケが多くなる脂漏性湿疹という病気もあります。
これは、さまざまな要因から皮脂の分泌が多くなった状態で、この場合は、皮脂の分泌過多を取り除くために洗髪が効果的となります。
こちらは一種の病気ですので、ひどい場合は医者に診てもらい、ステロイド外用薬などで治療してみてください。
■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。