妊娠中のB群溶連菌感染に注意!妊婦さんが気をつけたい6つの感染症

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妊娠中はさまざまな病気への注意が必要ですが、「B群溶連菌」は、感染症状の自覚はなく、また感染しているかどうかも出産後期にならないとわからない、と言われています。

今回は「B群溶連菌」をはじめ、妊婦が感染すると赤ちゃんに影響を及ぼす感染症について、また、妊娠中に感染しないための予防、感染した場合の治療法など、医師にまとめて詳しく解説していただきました。

妊婦がB群溶連菌に感染する経緯と発症率
B群溶血性連鎖球菌(溶連菌)は膣の常在菌で、普段は特に病気の原因になることはなく、 性病(性感染症)ではありません。

感染経緯
赤ちゃんが生まれる時にお母さんの膣でB群溶連菌に感染すると、まれに 敗血症髄膜炎肺炎などを引き起こし、死亡に至ることもあるとされています。

発症率
B群溶連菌に妊婦が感染している確率は10~30%で、無治療でいた場合には1万人の赤ちゃんのうち、5人が感染症を発症し、15%が死亡するとされています。

妊婦のB群溶連菌検査
妊娠33週以降に、膣や肛門周囲を綿棒でこすったものを培養し、細菌がいないかどうか検査します。

33週以降に行うのは、33周以前に検査して陰性でも、出産時に陽性である可能性があるからです。

妊婦のB群溶連菌治療
経腟分娩の場合
陣痛や破水が起きて入院してから抗生物質を点滴で投与します。

予定帝王切開の場合
赤ちゃんは膣を通ることがありませんので何も行いませんが、もし予定していた手術日よりも前に破水や陣痛が起こった場合には、抗生物質を投与しながら帝王切開を行うことになります。

陣痛や破水が始まる前に、あらかじめ抗生物質を投与するということはしません。 その他に妊婦が気をつけたい感染症
妊娠中に以下の病原体に感染すると、胎児の先天性疾患や 流産・早産を引き起こすことがあります。

トキソプラズマ
トキソプラズマは土の中や猫、子犬などのペットの糞にいる原虫です。

ガーデニング、ペットの世話、土のついた野菜や生焼けの肉を食べることなどで感染します。

妊娠中に母親が初感染すると、胎児は先天性トキソプラズマ症になる恐れがあり、以下のような症状の原因となります。

・死産
水頭症
脈絡膜炎による視力障害

サイトメガロウイルス
ヘルペスウイルスの一種である サイトメガロウイルスに感染することで引き起こされる感染症です。

多くの人は子供のころに感染していますが、妊婦が感染すると胎児に異常を来す可能性があります。

ヒトパルボウイルス
ヒトパルボウイルスB19の感染により、頬がリンゴのように赤くなる りんご病を発症します。

人の唾液や くしゃみによる飛沫感染が感染経路となります。

風疹
風疹は三日はしかとも呼ばれ、風疹ウイルスに感染して2~3週間の潜伏期ののち、発熱や 発疹、リンパ節腫大が起こる病気です。

まれに、 脳炎紫斑病という合併症が起こりますが、通常は2日~5日ほどで治まります。

妊婦が妊娠20週目に入る前に感染すると、お腹の中の赤ちゃんに影響を与えてしまう可能性が強くなり、以下のような疾患や障害を発症する場合があります。

白内障
難聴
・心臓や血管の病気
先天性風疹症候群

しかし、ワクチンで予防することができ、また、感染してしまっても2度目だったり症状が出ていなかったりした場合は、胎児への影響も少ないと言われています。

クラミジア
性器クラミジア感染症は、クラミジアトラコマティスという病原体の感染によって起こる性感染症で、子宮頚管炎、卵管炎などを起こします。

妊婦が感染した場合、出産時、赤ちゃんが産道で感染して 結膜炎肺炎を引き起こすことがあります。

梅毒
真正細菌の一種である、スピロヘータの中の梅毒トレポネーマに感染することによって引き起こされる性感染症の一種です。

症状は皮膚潰瘍から始まり、進行するとともに神経症状などが出現し、最終的には死に至ります。

以前は性病の一つとして恐れられてきた病気ですが、現在はペニシリンに代表される抗生物質により、早期発見、早期治療を行えば完治することが可能です。

妊婦がB群溶連菌に感染しないための予防対策
検査でB群溶連菌に感染していることが分かれば、赤ちゃんに影響が及ばないように対策を取ることができます。

感染しないために対策をとる、ということは必要ありませんし、常在菌ですので、何か対策をして感染しないようにするということは不可能です。 最後に医師から一言
妊娠後期の検査でB群溶連菌が陽性と言われ、ショックを受ける方もおられると思います。

しかし、特に不潔にしていたから感染した、というようなものでもありませんし、対策をすれば、赤ちゃんへの影響はありませんので、安心して産科医の指示に従ってください。

(監修:Doctors Me 医師)
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