Q:上野さんオススメの恋愛映画や恋愛小説はありますか?(28歳・書店員)(ラブホスタッフ上野さん) (2/2ページ)
それでは私がどのように本屋さんで本を買っているのか、というお話をさせて頂ければと思います。
まず本屋さんに行くと、適当にぐるぐるしながら“面白そうな本”を手に取ります。そして立ち読みは一切しません。
立ち読みしてつまらないと感じてしまったら、さすがにお金を出す気が失せてしまう。すると自分の読む本が偏ってしまう。ですので立ち読みはしません。
そうやって4冊適当に本を選んだら、適当なコーナーに立って目をつぶり本棚に手を伸ばし手にとった本をその4冊の本に加えてレジへと向かいます。
以上が私の本の買い方で御座います。この最後の1冊の選び方が、電子書籍ではなかなか出来ないので、未だに私は本屋さんでも本を買うことをしています。
ちなみにこのやり方ですが、端的に言って物凄く“非”効率的であることは否めません。
本当に偶然面白い本と出くわすことも御座いますが、感覚的には90%くらいの確率で最後まで読み切ることなく本を閉じることになります。
しかし、こういうことをしないと人間は“興味がないジャンル”の本に手を伸ばすことがなくなってしまう。
読書なんて趣味ですから、読んでみて面白くないのであれば、それは別に最後まで読まなくても良いとは思うのですが、そもそもに“つまらない”と感じることすらなくそのジャンルと関わりを持たないのはあまり良いことではない、というのが私の考えで御座います。
このご質問に対して、具体的なタイトルを私はお伝えすることが出来ません。
何故なら、ご質問者様が普段どんな本を読んでいるか、ということが分からないから。
私が本をオススメするとしたら、それは私がオススメしなければ“絶対に読むことがないであろう本”をお勧めしたいのです。
ですので今回のご質問者様にお伝えしたいのは、具体的な本のタイトルではなく本の買い方。
本屋に行き、恋愛小説のコーナーに立ち、その中で「一番つまらなさそうな本」を選んでみましょう。
断言しますがその本は99%つまらないです。
そして99%、ご質問者様は「上野の意見なんて聞かなければ良かった……」と後悔をすることでしょう。
ですが「“つまらない”ということが判る」という経験と、奇跡的な1%に出会う可能性こそを、私はオススメさせて頂ければと思います。
面白そうな本なんて、私が何にも言わなくても読むでしょうから、ここは1つ「物凄くつまらなさそうな本」を読んでみましょう。
そういう無駄と遠回りこそが、意外と最短ルートだったりするものです。
Written by ラブホスタッフの上野さん