【プロ野球】ペナントレースの火花は開幕早々に消えるのか? 巨人が開幕戦を3タテしたワケ (2/2ページ)
■ルーキーイヤーに磨かれた監督力
2つ目には、その高橋由伸監督の采配がズバリと的中していることが挙げられる。
開幕2戦目では、9回裏に送った代打・村田修一が阿部慎之助の逆転サヨナラ弾につながる安打を放って勝利に貢献。
また3試合目では、実戦で育てたい岡本に代えて亀井義行を打席に送る。すると亀井も2点タイムリー二塁打で期待に応えた。勝利を引き寄せ、岡本に刺激も与える一石二鳥の一打となった。
村田に亀井。他球団ならまだまだレギュラーで試合に出場できる選手だけに、彼らを代打で使える戦力の充実ぶりは恵まれている。
しかし、勝負どころを見極めての起用、采配は監督の力量によるところが大きい。昨季、監督1年目で得た経験が、しっかりと生かされていることが伝わってくる代打攻勢だった。
■開幕前の投壊はどこ吹く風
ここまでは打線の話になったが、中日打線を3試合で7点に封じた投手陣にも触れないわけにはいかない。
マイコラスが7回まで投げて、マシソンとカミネロで締めた開幕戦。大竹寛が6回途中まで投げて、森福允彦、マシソン、カミネロとリレーした3戦目。まさに鉄壁。盤石のブルペンだ。
また、大きな収穫もあった。2点リードされて終盤に入った2戦目、先発の田口麗斗からバトンを受けた谷岡竜平、池田駿のルーキーコンビが、6回、7回、8回をゼロでしのいでみせた。
チームはその間に1点を返し流れを引き寄せると、9回表を山口鉄也が1安打を許しながらも粘りの投球で抑えたことで、阿部の逆転サヨナラ弾という結末を呼び込んだ。
村田の代打的中もさることながら、その裏では投手陣がアッパレというほかない好投で支えている。
■独走の可能性やいかに!?
投打の歯車がガッチリと噛み合い、強さを見せつけた巨人。
この好調ぶりを「最初だけ」と見るかどうか。ライバルチームが、四球のタイ記録を作るような締まらない試合をしているようだと、盟主・巨人がほかを引き離すのは時間の問題だ。
セ・リーグの火は早々に消えるのか。それとも熱く燃え上がるのか。早くもペナントレースの山場が訪れているのかもしれない。
文=森田真悟(もりた・しんご)