秋津壽男“どっち?”の健康学「加齢臭は男性なら誰でも分泌するもの。消臭するなら米よりも肉を減らすべき」 (2/2ページ)
加齢臭が気になり必死にお風呂に入る人もいますが、先週の「フケ」のお題で記したとおり、洗いすぎは皮脂の落としすぎにもつながります。仕事や営業において加齢臭が気になる場合、人に会う前に鼻の脇や耳の後ろ、後頭部などを、ニオイの少ないウエットティッシュやおしぼりで拭くといいでしょう。拭いたあと、ティッシュやおしぼりを黒くさせる物質こそ、エクリン腺から出る脂です。
香水でごまかすのも一案ですが、臭いところに別の香りをつけるため、ニオイがよけいキツくなることさえあります。そもそも香水は体臭の多い外国人だからこそ、混ざり合った香りがします。日本人のように体臭の少ない民族に向けて作られてはいません。
加齢臭の要因を酒やタバコと考える人もいますが、酒はアルコール、タバコはヤニのニオイが加齢臭と混ざるだけのことで、どちらもやめたからといって効果はありません。
ここ数年、加齢臭についての研究が化粧品メーカーでされています。かつてノネエールとされていた物質も現在は細かく分析されており、やがて加齢臭を絶対的に和らげる化粧品が発売されるかもしれません。それでも加齢臭は完全にはなくならない「自然臭」。あまり気にせず、上手につきあっていくことです。
■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。