スーツが長持ちするアイロンの掛け方とは? 知って得するお手入れ方法をチェック

フレッシャーズ

社会人になると毎日スーツという人が多いでしょう。クリーニング屋さんに頼らずにスーツを自分で手入れする人は、アイロン掛けも自分で行うことになりますね。今回は、スーツのアイロン掛けについて注意すしておきたい点をご紹介。肩口・袖などスーツのパーツ別のアイロン掛けのコツもご紹介します。ぜひチェックしてお気に入りのスーツを着こなしましょう!


■スーツのアイロン掛けではまず温度に注意!

着崩れてくたくたになったスーツは見苦しいもの。そうならないためには、しわを伸ばし、フォルムに沿ってびしっとラインが決まっていないといけません。アイロン掛けはこのラインを整えるために必須です。

スーツにアイロン掛けを行う際には、まずアイロンの温度に注意します。素材ごとにアイロンの温度を調節しないと生地を傷めてしまいますからね。

ナイロン・アクリル 低温 110-130度
ウール 中温 140-160度
綿・麻 高温 180-200度

スーツのタグに素材の表記があるはずですから、それを確認して上記の温度設定を参照してください。

また、スーツにじかにアイロンを当てるのではなく、ハンカチなどの「当て布」を用意して、その上からアイロンを掛けるようにしましょう。これも生地を傷めないためです。

■スチーム、霧吹きは適度に!

スチーム付きアイロンは大変便利です。スチームを用いてしわを伸ばすとそれだけで形崩れが防げるものです。スチーム機能がないアイロンの場合には、霧吹きで代用します。ただし、ここで注意すべきなのが水分を生地に与え過ぎないことです。

特に霧吹きを使う場合には、ぼたっと多くの水分が垂れてしまうとそれを乾かそうとしてアイロンを長く当てがちです。これが生地を焦がす原因になってしまいます。茨城県古河市を中心にクリーニング店を展開する『太洋舎』の永塚社長に取材した際にも「霧吹きは、本当に霧のようにシュッと掛けてください」とアドバイスをいただきました。スチーム・霧吹きでは、あくまでも適度な水分しか使わないようにしましょう。

■アイロン台をうまく使ってスーツにアイロンを掛ける!

スーツの上(ジャケット)では、下記のようにアイロンを掛けましょう。

●肩口
身頃とつながる部分のフォルムを崩さないように優しくアイロンを掛けます。肩馬付きのアイロン台ですと、肩馬に肩の部分を掛けて少しずつ回しながらうまくアイロン掛けが行えます。

●袖
袖は、縫い目をアイロン台の縁に合わせるように置いて、しわが伸びるようにしっかり掛けます。袖口の部分は、アイロンの先端のこてになっている部分を使って内側からも掛けます。

●後ろ身頃
背中の部分です。アイロン台に着せるようにして置きます。背中の中心部分をまず掛け、次に中心から左右それぞれへ撫でるように掛けます。これができたらジャケットの上から下へ、しわを十分に伸ばしながら掛けます。

●前身頃
アイロン台に左右半分ずつ着せるように置き、順番にアイロンを掛けます。ジャケットのラインを崩さないように、上側から下側へ動かします。このときアイロンがボタンに当たらないようにしましょう。

●襟
表から掛けるのであれば、襟の形が崩れないように肩馬を下にしてこての部分を使って丁寧に掛けましょう。ただし、襟の返り線の部分には掛けないようにします。襟の形が崩れてしまいますからね。

スーツの裏からアイロンを掛ける場合もあります。襟を立てるようにして掛けますが、どちらかから一方向へ当てると、その方向にしわが寄ってしまいます。ですから中央から左へ、中央から右へとアイロンの先端のこての部分を使ってかけましょう。

スーツのジャケットのアイロンの掛け方をチェックしたら、次はパンツのアイロンの掛け方を知っておきましょう。スーツの下(パンツ)では下記のようにアイロンを掛けましょう。パンツの場合でも当て布を使います。

●腰・お尻の部分
ウエスト部分は細かいしわが寄るものです。アイロン台にスーツを少しはかせるようにして、少しずつ回しながら丁寧にアイロンを掛け、しわを伸ばしていきます。ベルトの部分もしわになっていたら、先端のこての部分を当てて伸ばします。お尻のポケット部分などもくたびれやすいですから、スチームを使いながらしっかり掛けてください。

●脚
脇の縫い目をそろえて置き、1本ずつアイロンを掛けます。中央から左右へとアイロンを掛けて、次に両端をしっかり押してきれいな折り目が付くようにします。ジャケットの袖口と同じように、パンツの裾(カフ)は内側から先端のこての部分を使って掛けます。

上手にアイロン掛けを行ったスーツは、ラインがシャープでシルエットもきれいです。スーツを長くきれいに着るためには、やはり定期的にアイロン掛けをするのがいいですね。今回の記事を参考に、いつもパリッとしたスーツ姿でいるようにしてください。

(高橋モータース@dcp)

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