皮膚科医が解説! アトピーの色素沈着を対処する方法 (2/2ページ)

マイナビウーマン

◇アトピーによる色素沈着はなぜ起こるの?

アトピーの色素沈着においては、かいたり擦ったりすることで皮膚炎を繰り返してしまうことが原因です。アトピー性皮膚炎の人は皮脂が少なく、水分保持機能も低いため、乾燥肌になりやすいのが特徴。このため、皮膚のバリア機能が低下して外部刺激を受けやすく、かゆみや炎症の反復により皮膚の色素沈着が起こってしまうのです。

◇アトピーによる色素沈着が起こりやすい部位とは?

アトピーができやすい部分は、色素沈着も起こりやすくなります。人によってさまざまですが、顔の額、首、デコルテ、肘の内側、膝の裏側、背中などです。予防する方法は、炎症を繰り返さないこと。どうしても炎症は起こりやすいものですが、状態が良くなったときこそしっかりと保湿をし、外部の刺激に対して弱くならないことが大切です。

■専門医が教える! 色素沈着の対処法とは

では、色素沈着の対処法として、どんなことが有効なのでしょうか? 日常でできる対処法と、そのポイントについて聞きました。

(1)炎症を繰り返さないこと

色素沈着の程度にもよりますが、皮膚炎が落ち着いて色素沈着だけの状態になっている場合、時間はかかっても徐々に薄くなっていきます。そこには、炎症を繰り返さない努力と、日焼けに注意していくことがポイント。なるべく近所で通いやすく、気軽にスキンケアを相談できるレベルの皮膚科医を見つけて、定期的にチェックしてもらえるとより安心です。

(2)美白剤やレーザー治療はリスクあり

一般的な日焼けや火傷による色素沈着であれば、美白剤を使うこともあるでしょう。しかし、アトピーの方はその成分によってかぶれる場合もあるので、慎重に試す必要があります。レーザー治療などの方法もアトピー以外による色素沈着であれば考えられますが、アトピーの場合はその刺激によってまた皮膚炎を起こす可能性も高いのでオススメできません。

(3)「光吸収剤不使用」の日焼け止めを使う

色素沈着の予防策として、日焼け止めは有効です。選ぶ際のポイントは、比較的かぶれにくいものとして光吸収剤不使用のもの、光反射剤のみ使用のものがいいでしょう。パッケージの裏に必ず表示がありますので、参考にしてみてください。また、香料でかぶれやすい人など、人それぞれ体質が異なります。部分的にパッチテストを行ってから使用するといいですよ。

■まとめ

アトピーによる色素沈着は、炎症を繰り返さないことが最大の治療のようです。時間はかかっても、努力次第で徐々に薄くなっていくというのは希望が持てますね。早めの治療を心がけ、良い状態のときこそ入念なケアを意識していきましょう!

(監修:福永麻紀、取材・文:水野久美)

※画像はイメージです

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