ビートたけしの金言集「人前で落語を披露するため国立演芸場へ」 (2/2ページ)

アサ芸プラス

 とにかく、「客前で落語を披露する」といった事実への不安と葛藤を抱えながら数日過ごした殿は、本番前日、テレビの仕事を夕方に終えると、

「明日、お前も観にくるんだろ」

 といった言葉を残して、帰っていかれたのでした。

 そして当日、談春さんの独演会が行われる国立演芸場に時間どおり17時半に到着された殿は、駐車場で出迎えたわたくしを認めると、車を降りてくるなり、

「なんでお前がいるんだよ。さては俺の落語を観にきやがったな!」

 と、わたくしが来るのを知ってたくせに、あえて“しかしお前は俺の根っからのファンだな。俺の落語がそんな観たいか!”といった意味合いを示唆した挨拶をかますと、静かに、国立演芸場へと入っていかれたのでした‥‥。

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◆プロフィール アル北郷(ある・きたごう) 95年、ビートたけしに弟子入り。08年、「アキレスと亀」にて「東スポ映画大賞新人賞」受賞。現在、TBS系「新・情報7daysニュースキャスター」ブレーンなど多方面で活躍中。本連載の単行本「たけし金言集~あるいは資料として現代北野武秘語録」も絶賛発売中!

「ビートたけしの金言集「人前で落語を披露するため国立演芸場へ」」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2017年 4/27号立川談春お笑いKGBアル北郷ビートたけしエンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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