【プロ野球】岸孝之の代役・戸村健次も好投。開幕17試合連続・初回無失点の先発陣が楽天の快進撃を支える! (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■初回に必ずゼロを入れる楽天先発陣

 先手を取り、主導権を握ることができている背景には、先発投手の頑張りがある。

 先発陣の防御率はリーグ3位の3.66。クオリティ・スタート率は4位の47.1パーセント。安樂智大と塩見貴洋を故障で欠き、則本昂大がWBCの後遺症で波に乗れずにいるなか、数字だけみると一見、首位を走るチームの投手成績にはふさわしくないようにみえる。

 しかし、ここで注目すべきは、味方打線が序盤の2回まで16点を挙げるのに対し、投手陣が失点を6に抑えている点だ。

 先発投手の役割の1つ、「相手に先制点を献上しない」という任務を、今季の先発陣は実践できている。なかでも、どんな投手でも難しい「立ち上がり」はここまで無失点。初回被打率.125、同被出塁率.197と完璧だ。

■緊急登板の戸村が見せた初回無失点のデスパイネ斬り

 前述した23日ソフトバンク戦では初回に7試合ぶりとなるピンチを抱えた。

 岸の代役で緊急登板した戸村が3番・柳田悠岐に安打と盗塁を許し2死二塁。打撃好調の4番・内川聖一は慎重な投球で一塁に歩かせたが、続く5番・デスパイネを打ち取った。

 球を低めにしっかりコントロール。狙いどおりの投ゴロをデスパイネに打たせ、「開幕17戦初回連続無失点」を決めた。
 初回に失点した試合の勝率を調べてみると、2015年は.343、昨季は.383と低かった。初回に点を失えば、その後の戦況はどうしたって苦しくなる。投打かみ合う鷲軍の快進撃には、初回を必ずゼロに抑える先発陣の頑張りも大きいのだ。

柴川友次
信州在住の楽天推しの野球好き。ノムさんの「ID野球」「弱者の兵法」に感化され、イーグルスに関するありとあらゆるデータの収集を実施しながら、ペナントレースを追いかけているデータ好きの野球ブロガー。2,500人以上にフォローされているTwitterアカウント
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