ウォーキングをすれば出産日を早められるってホント?
出産予定日が近づくと、先生から「体を動かしてくださいね」なんて指導をされることがあります。ウォーキングをすると赤ちゃんが下がってくるイメージがありますが、出産を早めることができるということなのでしょうか? 今回は、そんな妊娠中のウォーキングにまつわるウソ&ホントに迫りました!
■本日の「ソボクな疑問」 Q.ウォーキングをすると出産日が早められるってホント?<読者の声>
・どれぐらいの運動をしていいのか疑問。(24歳/医療・福祉/専門職) ・たくさん運動すれば赤ちゃんが下がってきて予定日が早くなると聞いたことがある。(28歳/情報・IT/秘書・アシスタント職) ・体にはよさそうだけど、出産予定日と関係があるのかは不明です。(25歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系) ・運動をすると子宮口がひらくと思う。(33歳/生保・損保/事務系専門職)
■尾西先生のアンサーは!?答えは…… 「う~ん」です!
この説は、「運動をすると子宮が収縮しておなかが張り、子宮の入り口が広がっていくために出産が早まる」というメカニズムが根拠になっているのだと思います。たしかに、妊娠後期は体が重く、運動をするのがおっくうで体重が増えてしまう人が多いため、ウォーキングなどの有酸素運動はオススメです。ただし、ウォーキング程度では、陣痛につながるような張りは起こりません。
出産予定日を過ぎてしまい、早く陣痛がきてほしいのであれば、ウォーキングよりも“上下の動き”が入るほうがおなかが張りやすくなります。たとえば、スクワットなどが有効ですね。また階段をのぼるのもいいでしょう。階段を下りるのは足元が見えなくて危ないので、私が指導する場合は、「階段をのぼってエレベーターかエスカレーターで下りてきてくださいね」と言っています。なお、上下の動きがいいからといって、縄跳びなど激しい運動は赤ちゃんや胎盤へ負担がかかりすぎるのでやめましょう。
「どれくらいの運動をしていいのか疑問」というコメントがありますが、私は「筋肉痛になるくらいまで」と伝えています。スクワットや階段をのぼるといった運動は、1日3回程度が目安ですね。スクワットなら1回につき10回でも、臨月の妊婦にはそれなりに負担がかかると思います。
とはいえ、誰もがたくさん運動すればいいというわけではありません。赤ちゃんが週数に比べて小さい場合は、お母さんから栄養がうまくもらえていないことも多いのです。そういうお母さんが運動をして自分でエネルギーを使ってしまうと、余計に赤ちゃんへ栄養がいかなくなってしまうということも起こります。それなら、お母さんの体重が多少増えていてもおとなしくしておいたほうがいいこともあるので、医師の指導に従うようにしましょう。
いくら早く産みたいからといっても、運動は正期産=妊娠37週に入ってから。正期産に入るまでは赤ちゃんも未熟ですので、それまではしっかり待ってあげてくださいね。
(監修:尾西芳子、取材・文:ヨダヒロコ、撮影:masaco)
※次回の更新は5月6日(土)です。お楽しみに!