いいクルマなのに不人気!? 今、あえて国産セダンに乗ることを考えてみよう

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いいクルマなのに不人気!? 今、あえて国産セダンに乗ることを考えてみよう
いいクルマなのに不人気!? 今、あえて国産セダンに乗ることを考えてみよう

いまや2.0L以下の乗用車といえばハッチバックかミニバンが主流ですが、どうしても4ドアセダンにこだわりたい人も多いはず。セダンの魅力であるスタイリングのカッコよさに加え、最新のセダンなら使い勝手も悪くありません。ドライバーの高齢化も進んでいるので、シニア層にも馴染み深いと思われます。

ホンダも新しいシビックを発表し、その売れ行きによってはセダンの復調も考えられます。今回はもう一度4ドアセダンにスポットを当てて、同車種のハッチバックとの比較から、その魅力を探ってみましょう。

■インプレッサG4とインプレッサスポーツの場合

photo by 株式会社SUBARU

大ヒット中の新型スバル・インプレッサですが、販売の主力となっているのはハッチバックモデルで、4ドアセダンのG4ではありません。グローバルで見てもハッチバックとセダンの販売比率は7対3ほどで、セダンの不人気は日本だけではないようです。

ハッチバックに対するセダンづくりの手法はこれまでと変わらず、車体前半部がハッチバックと共通で、ハッチバックとの全長差165mmも先代と同じ。室内もハッチバックとほぼ変わりなく、ルーフ形状の違いによる後席のヘッドルームのため、セダンのほうが少し低いだけ。

つまり、最大の違いは後部座席から後ろのラゲッジスペースの違いで、荷物をトランクに隔離するか、室内と同じエリアに納めるかの違い、ということになります。使い勝手としてはハッチバックタイプの方が好まれていますが、居住スペースと荷室をハッキリ分けるセダンタイプにも魅力があります。

新型インプレッサのセダンのプロポーションは、先代より明らかにカッコよくなったという声が聞かれます。G4の変化は、「フルモデルチェンジされても代り映えしない」と言われていたハッチバックのスポーツよりも大きいからです。

先代より全高を低く・幅を広くし、より張り出したショルダーラインや横長テールランプといった新型インプレッサのデザイン的特徴がセダンに良く似合っています。

スバル インプレッサ サイズ比較

 全長全幅全高G44,625mm1,775mm1,455mmスポーツ4,460mm1,775mm1,480mm 室内長室内幅室内高G42,085mm1,520mm1,200mmスポーツ2,085mm1,520mm1,200mm

■アクセラセダンとアクセラスポーツの場合

photo by マツダ株式会社

アクセラセダンとアクセラスポーツのあいだに大きな違いはありません。セダンの方が、全長が長いだけというインプレッサと似た状況です。インプレッサと違うのは、アクセラはエンジンラインナップも異なることです。アクセラスポーツにはガソリン1.5Lとディーゼルの1.5L/2.2Lがあり、アクセラセダンは、ガソリン1.5Lとディーゼルの2.2Lに加え、2.0Lのハイブリッドが設定されています。ボディタイプの選択=パワーユニット選びになります。

アクセラスポーツはスポーツハッチとしての印象が強いのですが、アクセラセダンにはスポーツセダンという印象はありません。このあたりが「XV」や「WRX」といった別バージョンを持つインプレッサと違うラインナップになっている理由なのです。

走行性能重視でよりスポーティーにというユーザーにはハッチバックのスポーツ、ゆったりと走りたいならセダン、というように、スタイルの好みや使い勝手の差以外の要素で選ぶことになります。

マツダ アクセラ サイズ比較 

 全長全幅全高セダン4,580mm1,795mm1,455mmスポーツ4,470mm1,795mm1,470mm 室内長室内幅室内高セダン1,845mm

1,505mm

1,170mmスポーツ1,845mm1,505mm1,170mm

■グレイスとフィットの場合

photo by 本田技研工業株式会社

同じ車種ではないものの、同一のパワーユニットを搭載するグレイスとフィットは、他車種におけるハッチバックとセダンの関係に近いものがあります。しかし、それぞれ専用ボディを使用しているために、ハッチバックとセダンとしての特徴がより色濃く出ています。フィットより全長で445mm、室内長で105mm、ホイールベースで70mmもの差と室内高50mmは、グレイスの後部座席のスペースにあてられ、フィット以上のゆとりが生まれています。

クルマの性格自体も当然変化し、グレイスはゆったりとしたクルージングに適したものになっています。ガソリン車としての比重も多いフィットと同じパワーユニットでありながらも、グレイスはハイブリッド車がメインであるためです。

ホンダ グレイスとフィット サイズ比較 

 全長全幅全高ホイールベースグレイス4,440mm1,695mm1,475~1,500mm2,600mmフィット3,995mm1,695mm1,525~1,550mm2,530mm 室内長室内幅室内高グレイス2,040mm

1,430mm

1,230mmフィット1,935mm1,450mm1,280mm

■現行車種を比べて分かる、若者がセダンに乗らない理由とは

今回紹介した車種はすべてハッチバックボディの方が人気で、販売台数でもセダンはきわめて少ないのが現状です。かつて、コロナやブルーバードなど、4ドアセダンこそがファミリーカーの代名詞であった時代から、ホンダ・シビックの登場以来、コンパクトカーにおいてはハッチバックが優勢になり、ハイブリッドによる低燃費が主流になると、さらにその傾向が増しています。

しかし、インプレッサにみられるように、4ドアセダンのスタイルも非常にスタイリッシュになっており、セダンだからといって毛嫌いする理由もなくなりつつあります。それでも、初めて車を所有するときからハッチバックに乗り続けている若い世代にとって、あえてセダンに乗る理由とはなりづらいかもしれません。

■セダンの復権はありえるのか?

ポイントはデザインにつきます。セダン不況という中でも好調な車種であるクラウンシリーズでも、特に人気があるのはスポーティーな「アスリート」です。セダン、ミニバンそして軽自動車のカスタムも含めて、おとなしいデザインや無難なインテリアよりも、 スポーティーなイメージがあるグレードや、その派生車に人気があるのです。セダンにおいても、もっとそのような若々しいイメージが必要でしょう。

4ドアセダンの強みは、流行に左右されない不朽のモデルであることです。SUVやミニバンを体験した後は、必然的に4ドアにセダンにもどる時期が来ます。その時に、これまでのセダンのデザインでは満足しなければ、ハッチバックへと流れてしまいます。

これらは、ステータスや贅沢装備だけではない、新しい感覚のセダンでなければならないのです。インプレッサG4、アクセラセダン、グレイスなどは十分にその可能性を秘めていますが、いずれも出来のいいハッチバックの陰に隠れてしまっています。

そして、よくよく見てみれば、無様なまでにリアが短いハッチバックより、スタイリッシュなセダンの方がデザイン的に完成されているのがわかるはずです。

今後もセダン動向は見逃せません。あえて今、セダンを選ぶ価値があるはずです。

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