【精神科医解説】サイコパス予備群度が分かる10のセルフチェック
近年、脳科学の進歩によりサイコパスの正体が明らかになりつつあります。
冷酷なイメージのあるサイコパスのですが、今回はサイコパスと脳の関係から導き出された原因や、サイコパス予備群度が分かるセルフチェック項目を精神科医のひなこ先生に解説していただきました。
サイコパスとは?

サイコパスとは、主に心理学の世界で用いられる用語で、精神病質とも呼ばれるものです。
現代の精神医学では、反社会性パーソナリティー障害に分類されます。
特徴としては、他人に対して心理的に非常に冷酷で、自分の言動が他人に与える影響について良心の呵責が極めて乏しいといったことが挙げられます。
サイコパスになってしまう原因

サイコパスの原因としてはいろいろなものが言われており、はっきりこれがあると必ずサイコパスになる、という決定的なものは現在のところ分かっていません。
現在挙げられている説としては、以下のものなどがあります。
■ 脳の前頭前野皮質眼窩部から扁桃体周辺の機能低下
■ 子供の時の精神的、肉体的虐待
■ 遺伝子の関与
サイコパスの特徴

他人に対して悪いことをした、という気持ちをほとんど持ちません。
嘘つきである
日常的に嘘を重ねる場合があります。
プライドが高く、自己中心的
自分の立場をよくするために、手段を選ばないところがあります。
口がうまい
サイコパスによくみられる特徴の一つといわれています。 態度が魅力的に映ることもあります。
サイコパスと脳の関係

近年、サイコパスの研究が重ねられる中で、サイコパスの特性を持つ人の脳には、健康な人と比べ、眼窩皮質および扁桃体の周囲の活動が低下していることが分かってきました。
そして、他者に対する共感が乏しくなったり、衝動性が現れるのではないかといわれています。 サイコパスの病院での治療法

日本では一般的に、サイコパスの傾向があるというだけで病院で治療の対象となることは少ないと思われます。
何らかの行動上の問題が表面化し、精神科を受診した場合には、行動療法や、本人の精神的な不安定さなどに対して補助的に薬物療法を行うことはあると思います。
ですが、特に全国的なスタンダードとして確立した治療はあまりないと思います。 あなたのサイコパス予備群度チェック

下記の質問において、「はい」の数が多いほどサイコパスの傾向が強いと考えられます。
□ 口がうまく、態度に魅力がある
□ 自分の行動のコントロールができない
□ ずるがしこく、嘘つきである
□ 他人に対して罪悪感をほとんど感じない
□ 自己中心的でとてもプライドが高い
□ 細やかな感情や同情心などが乏しい
□ 自分で労働せず、他人に寄生するような生活パターン
□ サイコパス、反社会性パーソナリティー障害とどこかで診断されたことがある
□ 常時人に嘘をつき続けている
□ 気が短く、切れやすい 最後に医師から一言

サイコパスの傾向があるからと言って、必ずしも犯罪を起こしたり幸せに生活できないということではありません。
ただ、自分がそうかもしれないと思う方は、通常以上に行動を自分でコントロールして生活していく必要はあるでしょう。
【監修:精神科医 ひなこ先生】
プロフィール)
卒後12年、専門は精神科。精神科病院、総合病院精神科、クリニックにて診療を経験。精神保健指定医、精神科専門医および指導医、産業医の資格あり。