「臭すぎるタクシーに罰金」アラブに広がる社会問題 (2/2ページ)

まいじつ

体質を根拠に退職を迫るというのは、少し不条理な対応のように思われますが……」(同・ライター)

RTAは、《すべてのタクシードライバーは、定期的に顧客のニーズを満たし、期待に応えるために、国際基準に従って集中的なコース、講義、トレーニングを行っている》とタクシードライバーの教育水準を謳っている。

「RTAへ寄せられるクレームに対してドライバーらは、『私達は常にタクシーを清潔に保つ努力をしています。しかし、時には長時間労働のために悪臭が溜まってしまうこともあるのでは?』『多くの乗客を乗せることがありますが、その際の彼らの体臭が悪臭の元になっているのでは?』『臭いの元はおそらくドライバーが車内で軽食をするためだと思いますが、多くのドライバーは臭いに対して細心の心遣いをしているはずです』と言います。しかし、一方でドライバーが不衛生な身だしなみで乗務していることによって悪臭が生じているという見方も強くなっています。」(同・ライター)

世界中で問題視されるタクシーの「臭い」

こうしたタクシーの臭い問題はアラブだけには留まらず、アメリカやインドネシアでも話題となっている。タクシー会社『Uberjek』では、ドライバーに対して“臭いテスト”なるものが行われているという。

「臭いテストは、扇風機を被験者の前に置き、被験者は両手をTの字に開き、二輪車型のタクシーに搭乗するときと同じ環境を作り出してのテストです。試験官は被験者の真後ろに立ち、臭いをチェックし、悪臭がしたらアウトというものです。人力を使った大掛かりなテストで、タクシーのサービス品質を担保しようとする試みでしょう。」(同・ライター)

徹底した臭い対策に取り組むのがタクシー会社の課題であり、とくに観光地では必須になっているようだ。

【画像】

Drew Wilson Photography Flickr via Compfight cc

「「臭すぎるタクシーに罰金」アラブに広がる社会問題」のページです。デイリーニュースオンラインは、アラブ社会問題海外などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る