台湾で激しさを増す「親中国派」と「親米親日派」の激突 (2/2ページ)
密かに独立の気運が高まりつつある台湾
「主に日本からの寄付金を元に、昨年70年ぶりに再建された台湾南部の神社を巡り、中国寄りの国民党幹部が『日本人によって台湾先住民が多数戦死した台湾出兵の地に日本の神社を建てるとは何事だ』と、与党の民進党に対して批判の声を挙げたことが現地で話題となったのです。当時、陸軍特別志願兵制度(海軍は別)が施行されると、1942年の第1回の応募には1000名の定員に対して、42万5961名(台湾青年の14%)の志願者が応募しました。第2回には同じ定員に対して、60万1147名が応募しています。同じく日本統治下の朝鮮も同じでしたが、朝鮮出身の洪思翊(ホン・サイク)陸軍中将(戦犯として処刑)の親族は、戦後の韓国で“売国奴”呼ばわりされていますが、台湾は旧日本軍出身者にそれほどの差別はしていません。これは、中国側が言っている批判と同じ内容です」(同・ジャーナリスト)
昨年1月に台湾(厳密には中華民国)の総統に当選し、5月に就任した蔡英文率いる『民主進歩党』は、その綱領に“台湾共和国の創建”を謳っており、親米と親日よりの与党だ。現状は多くの国と国交を結んでいないだけで、国家としての機構、例えば中国にはない総統選挙(中国には主席選挙も議員選挙もない)は整っているので、独立の機が熟すのを密かに待っているということだろう。
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J BOY / PIXTA(ピクスタ)
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