本好きリビドー(153) (2/2ページ)
「キラキラネームの人」「友達ゼロの人」「いつも不機嫌そうな上司」など、つまり、身近にいて「あいつ何かヘンだな…」という人が、人生においてどういう末路をたどるかを、その道の専門家に微に入り細に入りインタビューした書籍だ。
専門家とは、例えば、宝くじが当たった人の話なら、家計簿や資産管理のコンサルタント。「大金が当たるとろくなことにならない」と断言する。キラキラネームの章には命名研究家が登場し、「就職の採用現場では不利になる可能性がある」と指摘する。
一方、友達がゼロの人は「何も心配なし」と人間関係の専門家は言う。むしろ、何かと群れたがる日本人の中にあって、世界に通用する人材が育つかも…と。
他にも「マイホームを捨て賃貸住宅に住み続ける人」「子どもを作らなかった人」「8時間以上寝る人」など、さまざまなタイプの末路が軽快に解説されていく。
人だけではなく、企業も取り上げている。例えば、「禁煙にしない飲食店」。東京オリンピック開催を控え、飲食店を全面禁煙すべきか否かの議論が行われているが、喫煙NGにすることにより、果たして飲食店のもうけは減るのか、増えるのか? 専門家が的確な見方を示していてタイムリーだ。
インタビューのホスト役は本書の著者であり、雑誌『日経ビジネス』の現役副編集長・鈴木信行氏。
(小林明/編集プロダクション『ディラナダチ』代表)