デンマークにオオカミたちが帰ってきた!絶滅したと思われていたオオカミの群れが200年ぶりに出現 (2/3ページ)
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・オオカミが長距離を移動してくるのは自然なこと
自然保護活動家が非公式にオオカミを自然に還したのでは?という推測もあった。だが、このメスの北への旅路はごく自然なものだ。
オオカミは1日で50キロ移動することが可能で、1998年にはドイツから1,000キロもの距離をヨーロッパを横切るように移動し、パックを作ったという記録も残っている。ドイツでは現在、毎年25~30パーセントの割合で生息数が増加している。
調査からは、1平方キロ当たりの人口密度が3,050人という郊外ですらオオカミの生息が確認されている。専門家によると、オオカミはノロジカを食べ、人間の側から危害を加えようとしない限り、人がいる地域でも問題はないという。
デンマークのオオカミはヒースが生え、松の造林がある農場に定住した。アカシカやノロジカの生息数が急増している餌が豊富な地域だ。・デンマーク政府はオオカミ管理計画を策定
冬の間、オオカミが羊を殺したという報告もあるようだが、デンマーク政府は専門家と協議し、すでにオオカミの管理計画を策定した。これはオオカミの定住を可能にし、かつ人に近寄り過ぎないよう管理するためのもので、農家への補償や家畜用の防護柵を作る助成金制度も用意されている。
もちろん、オオカミに抵抗感を示す人たちもいる。人間の心理的な部分は厄介な問題で、オオカミに関する議論は、実際上の問題というよりも価値観によってなされているという側面がかなり大きい。
ヨーロッパ大陸(ロシア、ウクライナ、ベラルーシを除く)には12,000匹以上のオオカミが生息しており、EU法で保護されている。
彼らは北部よりは南部でより受け入れられているようだ。フィンランドやノルウェーといった比較的オオカミの生息数が少ない国では、賛否はあるものの毎年間引きが行われている。