保育士になるには? 資格と気になる給与について知ろう

昨今は全国的に保育施設が不足していると言われますが、施設だけでなくそこで働く「保育士」も不足していると言われています。保育士とは、保育所などで子供の保育に当たる人のことです。仕事は決して楽ではありませんが、やりがいがあると人気のある職業のひとつ。今回は「保育士」になるにはどうすればいいかについてご紹介します。
■保育士になるには?
「保育士」は国家資格です。『児童福祉法』の第十八条の四項に、保育士とは、
保育士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもつて、児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行うことを業とする者
と規定されています。保育士の資格を取得するには下の2つの方法があります。
1.大学・短大・専門学校(指定保育士養成施設)で保育士養成課程を修了し、卒業する
2.保育士試験に合格する
多くの国家資格は「養成校の教育課程を修了しないと資格試験を受験できない」のですが、上記のように保育士資格は違います。指定の養成課程を修了すれば資格を取得できますし、養成学校に通わなくても、試験に合格すれば取得可能です。
上記のどちらかの方法で資格保持の条件を満たしたら、各都道府県の保育士登録簿に自分を登録してもらうように申請します。登録されたら「保育士登録証」が交付されますので、これで正式に保育士の資格保持者になったことになります。
保育所や児童福祉施設などが主な就職先ですが、児童館、託児所、こども教室といった保育士が求められている場所はたくさんあります。最近では、企業が社員のために託児施設を内部に設けるなどの動きもあり、そのような企業内施設でも保育士が働いています。
夫婦共働き家庭が増える中で保育施設の需要はどんどん高まっています。保育士はそのニーズに応えるための重要な資格だと言えるでしょう。
⇒データ出典:『児童福祉法』
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S22/S22HO164.html
■気になる保育士の給与は?
先にも述べましたが、保育士不足は今深刻な社会問題となっています。その原因の一つは労働環境、特に給与水準が低いことにあると言われているのです。
厚生労働省のデータを見てみると以下のようになっています。
●企業規模(10人以上)の会社に勤める保育士(保父・保母)
平均年齢:35.0歳
平均勤続年数:7.6年
平均年収:323万3,400円
●企業規模(10-99人)の会社に勤める保育士(保父・保母)
平均年齢:35.2歳
平均勤続年数:7.7年
平均年収:318万1,800円
●企業規模(100-999人以上)の会社に勤める保育士(保父・保母)
平均年齢:34.2歳
平均勤続年数:7.2年
平均年収:333万8,500円
●企業規模(1,000人以上)の会社に勤める保育士(保父・保母)
平均年齢:35.3歳
平均勤続年数:7.0年
平均年収:359万7,300円
日本のサラリーマンの平均年収がだいたい400万円ぐらいと言われていますが、企業規模の大小によらず、保育士の給与は平均金額に達していません。
⇒データ出典:厚生労働省「平成27年賃金構造基本統計調査」の「職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?bid=000001058843&cycode=0
※上記の平均年収は、上の厚生労働省のデータを基に「きまって支給する現金給与額」を12倍し、「年間賞与その他特別給与額」を足して計算しています。
保育士の仕事は、朝早くから遅くまで働き、常に小さな子供たちの健康、安全に気を付けなければならないため、肉体的にも精神的にも非常にタフな職業です。その仕事に対して給与が見合ってないのではないかと問題になっているのも事実です。
保育士になるにはどうすればいいかを解説しましたが、いかがでしたか? 子育てしやすい環境を整えるため、企業や政府はさまざまな対策を講じていますが、その一助となる仕事を行う保育士の給与においても、まだまだ改革が必要なのが現状です。もちろん、保育士はお金にかえられない意義とやりがいがある職業です。今後、さらに多くの保育士が求められるようになっていくでしょう。保育士を目指す方は、ぜひ合格に向けてがんばってください!
(高橋モータース@dcp)