木村拓哉がカンヌで喝采?それでも俳優として定まらぬ評価とジレンマ
木村拓哉(44)主演の映画『無限の住人』が、フランスのカンヌ国際映画で今月18日に上映された。本作は賞とは関係のない「アウト・オブ・コンペティション部門」での上映。木村拓哉を含め、共演者である女優の杉咲花(19)、三池崇史監督(56)が現地に登場した。
現地の様子を伝えるメディアでは、上映中観客はすっかり映画の世界に入りこんでいたと伝えており、拍手やユーモラスなシーンでは笑いが起こっていたようだ。現地の観客の心を掴むことには成功したようだが、肝心の日本国内の反応はいま一つだ。本作は上映最初のランキングでは6位で、同日に公開されたさまざまな映画に負けてしまうかたちになった。また木村の主演映画と比較しても、前作の『SPACE BATTLESHIP ヤマト』を大幅に下回る結果ともなっている。
木村は今回この映画を通じて、全国10都市を巡る舞台挨拶のキャンペーンを敢行。さらにテレビや新聞などにも積極的に出演し、異例の宣伝活動に乗り出していた。SMAPに居た頃では考えられないような、この異例な露出ぶりにも注目が集まったが、それほど本作が木村の今後の俳優業に対する価値を占うものであったことがわかる。しかしこうした結果を見ると、いまひとつ大きな成果を出せていないと言えそうだ。
「今回の結果は、木村が“SMAPのキムタク”というブランドを持っていたからこそ市場価値があったということを露呈してしまったのではないでしょうか。番宣では、木村がプライベートな一面を語るなどして注目を集めましたが、集客には繋がりにくかったのかもしれません」(芸能関係者)
もはやSMAPというブランドのない木村の影響力は、大きく低下してしまったのかもしれない。そうしたなかで、周囲の必要以上なお膳立てに批判の声も上がっている。
■批判されてもキムタクの模索はまだまだ続く?
こうした状況の中、今度は嵐の二宮和也(33)との共演映画『検察側の罪人』が来年公開されることが発表された。だがこのタイミングでの告知は、あからさまに『無限の住人』の散々たる結果から目を逸らすためだと批判されているようだ。
「とにかく木村をなんとかさせたい、という必死さだけが伝わってしまったのではないでしょうか。この作品でも、木村は二宮のバーターだとも言われており、今後こうした起用の仕方が続くのではないかと言われています。二宮の後に木村と共演するジャニーズ俳優の名前も何人か浮上しているようです」(前出・芸能関係者)
木村は昨年、熊本地震が起きた際に石原プロモーションが主導で行っている炊き出しへ、TOKIOの長瀬智也(38)やV6の岡田准一(36)らと共に参加している。こうした関係もあってか長瀬との共演も一部では囁かれている。また、木村の俳優としての地位を確かなものにするため、別のアプローチも行っているようだ。
「一番手っ取り早いのは、長いスパンでシリーズ化できるドラマを作ることだともいわれています。『相棒』(テレビ朝日系)のような作品ができれば、木村もSMAP解散後の代表作として確立することができるでしょう。そのためこれまで木村の数々のヒットドラマを生みだしてきたフジテレビが、躍起になっているとも囁かれています」(前同)
まさに迷走中といった木村。カンヌで喝采を浴びたものの日本国内では俳優としての評価は定まらないまま。そんなジレンマを抱えながら生き残りをかけた模索はまだまだ続いていくようだ。
- 文・安藤美琴(あんどう・みこと)
- ※1974年東京都出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ガールズジャーナル』(セブン&アイ出版)、『パチンコ攻略の帝王』などに寄稿。現在は女性向け読み物系の記者・編集者として活躍中。