江戸時代はとても身近な存在だった「妖怪」。水辺にはどんな妖怪がいたのでしょう? (2/2ページ)

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これだけならいいのですが、中には、水中に無理やり引きこんで尻子玉を抜いてしまう悪い河童もいました。尻子玉を抜かれると死んでしまうので、人びとは河童対策を色々考えていたよう。

当時、子どもが川遊びに出かけるときは仏前に備えたご飯を食べさせたり、川で知らない人に会ったらおじぎをするように言い聞かせていました。というのは、河童がおじぎをしたときに頭の皿の水が流れ出てしまい、いたずらができなくなるから。また、魔よけ効果があるといわれていた墨を身体に塗ったり、部屋の四方に墨壺を置きました。

小豆あらい

姿は見えないけれど水辺に現れる妖怪が、小豆あらいです。これは全国に出没していて、地域によって小豆こしや小豆さらさらなど色々な呼び名がありました。主に、谷川のほとりや橋の下に現れ、大きさは不明。

竹原春泉『絵本百物語 小豆洗い』

川のほとりでショキショキと小豆をとぐような音がしたら、小豆あらいがいるかもしれません。直接的には人に害を加えることはありませんが、小豆あらいの歌が聞こえたら要注意です。この歌の主を探すと、必ず川にはまってしまい命を落とすとか。

川男

名前の通り川にいる妖怪で、主に美濃国、現在の岐阜県で知られていました。身長は高く肌は黒く、人間に近い姿をしていたそう。川辺で2人の川男が並んで物語を話しているだけなので、人間に危害を加えることはなかったようです。なんだかほのぼのする妖怪ですね。

参考文献:

山口敏太郎(2002)『江戸武蔵野妖怪図鑑』けやき出版 小松和彦(2015)『知識ゼロからの妖怪入門』幻冬舎

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