「小麦粉団子汁」の呼び名は? 「すいとん」優勢のなか、九州・西日本で健闘したのは... (2/2ページ)
すいとん派の勢いは、東京都66.5%、神奈川県91.3%、埼玉県76.9%、千葉県81.3%と、南関東でも強かった。また岐阜県100%、愛知県80%、静岡県80%と、中部エリアでも圧勝だった。
「すいとん派」が、これほど全国に広がっているとは......。米が不足した終戦直後、代用食として一般化したこともその一因かもしれない。
北東北の郷土料理として、「ひっつみ」と呼ばれる料理があると聞いていた。たしかに青森県・岩手県では「ひっつみ派」が多数を占めたが、全国から見るとわずかなものだった。

大分のだんご汁(OitaKiseichuさん撮影、Wikimedia Commonsより)
一方、西日本地域には「だんご汁」「だご汁」と呼ぶ地域が明らかに存在する。「だんご汁派」と「だご汁派」を合わせると、全国の26.8%に及び、3分の1弱となる。まさかこれほどとは、想像していなかった。
「だんご汁」は、小麦粉で作った平たい麺や団子を、ごぼう、にんじん、しめじ、豚肉を、味噌仕立ての汁で煮る料理だ。もっぱら九州で好まれていると聞く。たしかに今回の調査でも、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県などで、100%近い人が「だんご汁」「だご汁」と答えている。
しかし、それだけではなかった。山陽や四国の一部でも「だんご汁」が最多得票となった。さらに関西地区でも、最多得票こそ「すいとん」に譲ったものの、かなりの割合を「だんご汁派」が占めていたことも否めない。
「すいとん派」一強の状況に、「だんご汁派」ががっちり食い込む。そんな構図が見えてきた。